どこからか金木犀(きんもくせい)の甘い香りが漂ってきた。10月も半ばを過ぎようとするのに日中の気温は連日30℃を超えているが、自然はその時期になると秋の訪れをゆっくりではあるが教えてくれる。我が家の小さな庭の楓も、すこしだけ黄色く色づいてきた。
今日は地域医療センタで胃の内視鏡検査。先日受けた耳鼻科の、鼻から通す内視鏡の検査では、喉のポリープが完全に消えていた。2年前の十二指腸潰瘍の大出血以来、毎日欠かさず飲み続けている胃薬の効果もあり、検査は大丈夫と思うものの、やはり心配は隠せない。
80歳を超え「いつまでも元気」と自分では思っているが、年齢による体力の衰えは隠しようがない。お医者さんとのお付き合いがだんだんと多くなってきた。お付き合いのあるクリニックは、消化器内科、胃腸科、循環器科、整形外科、耳鼻咽喉科、皮膚科と6つ。ますます多彩なものになりそうだ。
毎日が日曜日とはいえ、通院が大変。まずは順番を決め、ゆっくりと医者通いに専念することとしよう。
午前十時に始まった内視鏡検査は正午近くになって無事に終わった。結果は、潰瘍の痕跡はあるがその他はきれい。食道や喉も異常は認められないとのこと。かかりつけ医のドクターは「今使っている胃くすりは、これからも欠かさないで下さいね」と、条件付きではあるが合格の診断を下された。