朝の散歩で出会う〝田圃”には、黄色く色づき始めた稲穂が頭を深く下げていた。あと数日で稲の借り入れがはじまることだろう。
(台風18号で倒れた稲も少しはあるものの)
一方、今日未明に、阿蘇中岳第1火口で36年ぶりの爆発的噴火があった。暗闇をつんざく音とバラバラと降り注ぐ火山灰や小さな噴石が、人々の安眠を破ったとテレビで報道された。
噴煙は1万1千メートルの高さに達し、熊本地震の被害も癒えぬ阿蘇の山里は火山灰に覆われ、無数の小さな噴石が飛散し、農作物に大きな被害が出ているようだ。
山上付近の風が北東方面に流れていたため、幸いといおうか熊本市内で降灰は見られないが、秋の収穫の時期を迎えようとする米や野菜、果物など。阿蘇地方の作物の被害がどれほどなのか、心配でならない。
地震、それに続く大雨、さらに阿蘇山の爆発的噴火。お見舞いの言葉も出ない。火山専門家は、小規模噴火はこれからも続く可能性が高いという。