霧の朝、午前7時をすげてもまだ薄暗い。きょうは暦の上での季節の節目「冬至(とうじ)」。1年でもっとも日照時間が短い日。明日から、日照時間が長くなると思うと少しだが気が晴れ、嬉しくなってくる。この日を境に運気が上昇するといわれ「一陽来復(いちようらいふく)」という。
冬至ならではの習慣がある。この日は「冬至風呂」と称してゆず湯に入る。ゆずは香りが強く、身を清めて無病息災を祈るもの。融通が利くにも通じる。
「かぼちゃ〈南京)」の煮物を食べる習慣もある。かぼちゃにはビタミンAやカロチンが豊富。風邪や中風の予防には効果的。冬至にカボチャを食べるのは中風にならず、あるいは長生きするとも、栄養をとるためともいう。
長生きは別としても、中風にだけはかかりたくない。古くからの風習を信じ、ゆっくりと「冬至風呂」に浸かり、かぼちゃの煮物をいただく、夕餉の晩酌が楽しみになってきた。
話は違うが、京都の冬の風物詩、若き高校生たちが都大路を駆け抜ける高校駅伝は明日開かれる。熊本から男子は優勝候補にもあげられる九州学院、女子は千原台が出場する。テレビの前の特等席から、がんばれ!ばんばれ!と精いっぱいのエールを送ることとしよう。