少し風はつめたいものの春の陽気に誘われ、熊本駅に近い白川河川敷で開かれている「くまもと春の植木市」に出かけた。
あす開催される”熊本城マラソン”の受付会場となっている、市内中心部の辛島公園では、1万4千人を超えるとも言われる参加予定者で大混雑。遠くは東北から参加される方もいらっしゃるようだ。
植木市会場は昨年に比べ少し狭くなっている。川に向かって白川橋の右と左にあった白いテントは、右の河川敷だけとなっていて、昨年よりもその数はずっと少ない。
会場に入ってみると、入場者はそれなりに多いようだが、なんだか全体としての活気が感じられない。
出店された植木屋さんや花屋さんの数がめっきり少なくなっている。代わりといっては何だが、食べ物屋さんや古道具屋さんが目立って多い。我が家でお願いしている植木屋さんの顔は見えない。
四百数十年の長い歴史を持つといわれる熊本の春の風物詩「春の植木市」にも、だんだんと陰りが出てきているようだ。伝統ある植木市というより、町の小さな物産展という感じ。これからは植木やガーデンブームも去り、時の流れとはいえ、だんだんと衰退の道をたどるのではなかろうかと、少し寂しくなってくる。
来年のことを言えば鬼が笑うというが「植木市来年はどうしよう」と、”うちの奥さまと顔を見合わせた。