随分と映画を見ていない。映画鑑賞もたまにはいいなと、熊本市内のシネマ情報を開いてみた。
上映作品はたくさんあるがこれはと思う作品は見当たらない。いくつかの口コミをみていると、電気館で上映されているインド映画「バシュランギおじさんと小さな迷い子」がおもしろそうだ。
「口コミ」では「インド映画の素晴らしさがつまった作品」、「たくさん笑って泣きました」、「最後は号泣にさらに追い打ちを掛けてくる感動シーンの嵐」などとある。インド映画といえばずっと以前に見た「きっとうまくいく」だが、大変面白かった。「バシュランギおじさんと小さな迷い子」を見ることに決めた。
パキスタンの小さな村に住む女の子シャヒーダー。幼い頃から声が出せない障害を持った彼女だが、一人インドに取り残されてしまう。そんなシャヒーダーを熱心なヒンドゥー教徒のパワンが預かる。パワンはある日、彼女がパキスタンのイスラム教徒と分かって驚愕する。歴史、宗教、経済など様々な部分で激しく対立するインドとパキスタン。 それでもシャヒーダーを母親のもとに送り届けるため、パスポートもビザもない、波乱万丈の、国境越えの2人旅がスタートする。はたしてシャヒーダーは母親のもとに帰ることができるのだろうか。
楽しいといったらない。ハラハラドキドキの連続。まさに口コミにあった「インド映画の素晴らしさが詰まった」映画だった。上映時間は約3時間、息着く暇もなくあっという間に時が過ぎていった。