脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

自死しゆくリベラル?

2017年10月01日 11時34分32秒 | 社会時評
いつの間にやら、今月総選挙である。どうして衆院解散なのか、今もって
分からない。「国難突破」解散だのと総理大臣は言ってたが、国難って北
朝鮮のミサイル問題らしいが、それで選挙して、どう突破になるんだ? 
意味不明である。野合と批判される希望の党だが、突破のつもりが、(自
・公が)木っ端に砕ける可能性はどうだろうか?

小池百合子というひとりの女性政治家が、永田町に近年稀に見る台風を巻
き起こしている。民進党はこれに飲まれ解党の憂き目に追い込まれている。
小池氏ひとりに、野党第一党がひれ伏している姿である。勿論、与党の自
民・公明も恐々としているだろう。自・公も飲み込んで吹き荒れる、巨大
政治嵐となるのか。在野の観客としては、久々に面白い選挙である。

大胆でスピーディ、勝負勘が鋭く言葉も上手い。小池百合子は100年に
一人の稀代なる女性政治家かもしれない。だがそれにしても、民進党のテ
イタラクには、政党としての矜持はないのかと溜息も出ない。衆院の民進
党が身売りしても、参院だの地方議会の同党はどうなるのか。「名を捨て
て実を取る」という党代表の言葉だが、元々「実」にも縁が薄い政党だっ
たかな。(この場合「実」とは、個々の議員の当選のことだろうけど。)

小池旋風、凄い席巻力だが、一時期の瞬間風速で終わる可能性もあろうか。
自・公に対する、二大勢力として希望・維新という構図になれば、また二
大政党制による政権交代という、英米型の議会政治に揺り戻しとなるが、
小池新党である希望の党は急ごしらえに過ぎて、今後まともに機能するも
のやら。選挙結果がどうあれ、政局化と混乱は引き続くようにみえる。

私は、民主党には一時の期待を持った一人であるが、民進党リベラル派の
方々は選挙は無所属で戦うにしても、その後はどう結集されるのだろうか。
社民党みたいな政党がまた出来るのだろうか。こんな物言いは失礼だろう
か。(零細政党でも、社民党の党是を貫く矜持を見習って貰いたい。)

日本では旧・保守と新・保守の二大政党が出来て、左翼はもとよりリベラ
ル派さえ萎んでゆくという政治状況って、一体なんだ? これでは戦前の
帝国議会ではないか。ファシズムという強制はどこにもないのに、今の社
会には、無批判に保守の空気感に同調し同質化しようとする自然な流れが
出来ているかのようで、私には気掛かりである。

(平成も終わりつつある今日、リベラル(自由)は、自死しつつある理念な
のか?)


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