脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

政党政治の終焉。

2012年11月17日 19時15分29秒 | 社会時評
衆議院が解散された。来月は総選挙と都知事選が重なってしまった。
政党が15党もあるが、どうまとまっていくのだろう。
民主党は議席を大幅に減らして、自公政権に戻るのか、第三極の新党が
勢力化して、二大保守党の時代にでも成り行くのか?

政党政治という言葉があるが、民主党は「党」というより「会」とか、
政治仲間サークルに近かった気がする。全人的な結束を求める「党」と
い組織はもう古いのだ。サークルかネットワークで緩く結ぶタスク・フ
ォースがその都度発生して、政権のイス取りゲームを戦う、そんな政治
風景、何となくAKB48みたいなアイドル・ユニットにも似ている。

今言いたいことは、政治が芸能化しているということではなく、ヒトの
結びつきのあり方、集団形成のあり方が政治の世界でも巷一般でも変化
しているという話である。

おそらくインターネットが出現してからだろうが、企業組織論でも階層
構造からフラットなネットワーク構造へという議論になり、ヨコへの自
在なつながりが重視されるようになった。この傾向は時代の趨勢だろう。

一定の顔をもつ固定集団から、離合集散する流動集団化という傾向は、
社会の各層に見られるように思う。すぐ思いつくのは、振り込め詐欺の
集団である。犯罪傾向者のネットワークで実行グループを組んだり解散
したりを繰り返す、犯罪ゲーマーのようである。

話を強引に民主党に戻すが、民主党はやがては解党する予感がする。
民主党は「党」ではなかったのだ。だからマニフェストなんて無理であ
る。政治同好サークルに小沢一郎その他の助っ人がいたので、かろうじ
て「党」を張れただけである。民主党は「プロジェクト民主党」だった
というのが、私の感想である。

私は民主党を批判している、毛嫌いしているのではない。今後の政治の
舞台にも同じような現象が続くと思っている。今度は保守版の「政権プ
ロジェクト」になるのだろう。政党政治の終焉の時代なのだと思う。



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