キャスリン・スチュワートの『アスペルガー症候群と非言語性学習障害』(明石書店,2004)によれば、全米人口の約1%(270万人)がNLDであり、男女差はなく、学習障害の子供の10%がNLDだそうである。(NLDはDSMに公式に認定された臨床単位ではない。)
以下は、前掲書(p27~30)からの引用情報である。
NLDの機能不全の主要な分野として、
・情報処理と組織化・系統化スキルの障害
・視覚ー空間機能および感覚機能が弱い
・対人関係の重大な障害
NLDの子供たちの優れた点として、
・きわだった(年齢水準を上回る)言語表出能力
・豊かな語彙
・聞いた情報から学び、記憶する能力に優れている。
同書の同個所にはNLDの症状リストとして、視覚的・情緒上の指標、言語使用、認知または学習上の指標、知覚ー運動上の指標の四つの指標にわたり、28項目の特徴が列挙されており、80%あてはまれば、NLDであるとしている。
四指標の具体的内容を大雑把にまとめると、他人の表情や行動が示唆することを読む能力が劣る、強迫性障害、言語発達に遅れがなくおしゃべり、優れた丸暗記能力、触覚・聴覚の過敏性、粗大又は微細運動の困難等である。
NLDは、ほとんどアスペルガー障害と同じ特徴を持っているようであるが、「組織化・系統化能力(物事を秩序立てて行う能力)に欠ける」という項目もあり、この点ではADHDとも接点がありそうにも感じられる。
とにかくまだまだ議論の余地の多い概念であろう。
メンタルヘルスブログ 精神科・心療内科
以下は、前掲書(p27~30)からの引用情報である。
NLDの機能不全の主要な分野として、
・情報処理と組織化・系統化スキルの障害
・視覚ー空間機能および感覚機能が弱い
・対人関係の重大な障害
NLDの子供たちの優れた点として、
・きわだった(年齢水準を上回る)言語表出能力
・豊かな語彙
・聞いた情報から学び、記憶する能力に優れている。
同書の同個所にはNLDの症状リストとして、視覚的・情緒上の指標、言語使用、認知または学習上の指標、知覚ー運動上の指標の四つの指標にわたり、28項目の特徴が列挙されており、80%あてはまれば、NLDであるとしている。
四指標の具体的内容を大雑把にまとめると、他人の表情や行動が示唆することを読む能力が劣る、強迫性障害、言語発達に遅れがなくおしゃべり、優れた丸暗記能力、触覚・聴覚の過敏性、粗大又は微細運動の困難等である。
NLDは、ほとんどアスペルガー障害と同じ特徴を持っているようであるが、「組織化・系統化能力(物事を秩序立てて行う能力)に欠ける」という項目もあり、この点ではADHDとも接点がありそうにも感じられる。
とにかくまだまだ議論の余地の多い概念であろう。
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