秋晴れの日曜日。
庭のキンモクセイが満開の香りを放っている。
庭で洗濯物を干していると、道行く人たちが匂いに気づいてか、
目を我が家の中空に向けては通り過ぎてゆく。
初秋の陽射しにキンモクセイの色と香りは良く似合う。
私は、木刀を素振りする手がふと止まり・・・。
アスファルトが照り返す陽の輝きに目を奪われては、
気持ちが何か果てしないものの方へ吸い込まれていく。
何度、こんな陽射しの時間を、人生で通り過ぎてきたことだろうか。
永遠に繰り返される、この瞬間。
海を眺めて波のように、反復されて何ら倦まない、時と命。命の時。
干したての白いシーツが、大きく風に翻っている。
風は・・・私の睫毛もふるわせ、眼を横切ってゆく。
何もかもが、こんな風に過ぎ行くがいい。
私は忘れていたペパーミントの種のことを思い出し、
少し遅蒔きながら、半日陰な庭の隅に蒔いた。
庭のキンモクセイが満開の香りを放っている。
庭で洗濯物を干していると、道行く人たちが匂いに気づいてか、
目を我が家の中空に向けては通り過ぎてゆく。
初秋の陽射しにキンモクセイの色と香りは良く似合う。
私は、木刀を素振りする手がふと止まり・・・。
アスファルトが照り返す陽の輝きに目を奪われては、
気持ちが何か果てしないものの方へ吸い込まれていく。
何度、こんな陽射しの時間を、人生で通り過ぎてきたことだろうか。
永遠に繰り返される、この瞬間。
海を眺めて波のように、反復されて何ら倦まない、時と命。命の時。
干したての白いシーツが、大きく風に翻っている。
風は・・・私の睫毛もふるわせ、眼を横切ってゆく。
何もかもが、こんな風に過ぎ行くがいい。
私は忘れていたペパーミントの種のことを思い出し、
少し遅蒔きながら、半日陰な庭の隅に蒔いた。