現在、世界各国・各地で反・格差の集会やデモが頻発している。
貧乏な「少費」者である私も、勿論その主張には大賛成である。
だが、「格差」に反対という主張は、相手が見えにくい。
かつてのマルクス主義では、搾取を糾弾し、資本家対労働者という
判り易い図式を描けたが、この対比では収まり切れない「格差」という
社会・経済的形象があるのだと思う。
もっとも、初期マルクスには「疎外」問題という視点もあり、今日の
反・格差の主張は、反「疎外」、反「搾取」の双方を包括する、さらに
ローカルでありグローバルでもある、包括的な個人から世界大の、人類
社会問題を提起しているようにも思える。
日本では十数年前、山一證券や北海道拓殖銀等の大手企業が相次いで
経営破綻した金融危機の時期があった。日本社会では、あの頃から
年間自殺者三万人超という社会現象が生じた、とも言われている。
それ以後の金融危機においても、いや、それ以前からもそうであったが、
救済される側とは、金融や社会システム或いは大企業の存続という顔の
ない実体ばかりであり、生活者個人は、ザルから零れるように地に振る
い落とされ、自己責任での対処を強いられる、そんな現実である。
落伍者への、セーフティ・ネットの拡充のような議論も大事であるが、
格差の発生源について、見詰め直し議論を深め、その是正措置を、可能
な限りアクション・プランとして敢行するような、社会・経済政策を
練って貰いたい。
例えば、社員ばかり減給・リストラするくせに、業績の割りに過大な
役員報酬を取る会社や役員に、国がその経営に強制介入する仕組みや
格差是正の通報制度等が整えられてもいいと思う。
反「格差」というからには、経済や富だけではなく、社会(学校)生活
全般における様々な「格差」も視野において是正していくべきである。
社会から「格差」の芽を摘むような(「非行の芽を摘もう」みたいな)、
格差是正の国民大衆的な社会運動を、国・官民挙げて推進すべし!
貧乏な「少費」者である私も、勿論その主張には大賛成である。
だが、「格差」に反対という主張は、相手が見えにくい。
かつてのマルクス主義では、搾取を糾弾し、資本家対労働者という
判り易い図式を描けたが、この対比では収まり切れない「格差」という
社会・経済的形象があるのだと思う。
もっとも、初期マルクスには「疎外」問題という視点もあり、今日の
反・格差の主張は、反「疎外」、反「搾取」の双方を包括する、さらに
ローカルでありグローバルでもある、包括的な個人から世界大の、人類
社会問題を提起しているようにも思える。
日本では十数年前、山一證券や北海道拓殖銀等の大手企業が相次いで
経営破綻した金融危機の時期があった。日本社会では、あの頃から
年間自殺者三万人超という社会現象が生じた、とも言われている。
それ以後の金融危機においても、いや、それ以前からもそうであったが、
救済される側とは、金融や社会システム或いは大企業の存続という顔の
ない実体ばかりであり、生活者個人は、ザルから零れるように地に振る
い落とされ、自己責任での対処を強いられる、そんな現実である。
落伍者への、セーフティ・ネットの拡充のような議論も大事であるが、
格差の発生源について、見詰め直し議論を深め、その是正措置を、可能
な限りアクション・プランとして敢行するような、社会・経済政策を
練って貰いたい。
例えば、社員ばかり減給・リストラするくせに、業績の割りに過大な
役員報酬を取る会社や役員に、国がその経営に強制介入する仕組みや
格差是正の通報制度等が整えられてもいいと思う。
反「格差」というからには、経済や富だけではなく、社会(学校)生活
全般における様々な「格差」も視野において是正していくべきである。
社会から「格差」の芽を摘むような(「非行の芽を摘もう」みたいな)、
格差是正の国民大衆的な社会運動を、国・官民挙げて推進すべし!
こんにちは。
コメントをありがとうございました。
現代は革命のような、大きな「物語」が終焉した時代かのようにも言われています。
小さな反・格差の物語、その取り組みを粘り強く重ねていくしか、現状は改まらないように思ってます。
格差なんてモノともせず、突っ切って生きるような、豪胆でしなやかで自由な、意識を持ち続けることが、個人においては肝要と思います。
また、とちの木さんのブログも拝見させて下さい。では、また。
すぐ「自己責任」とかいう言葉で片付けようとする人たちがいるので・・・
この社会では、自己責任も限界になっていると思います。
内田樹さんが「自己責任」論の限界について、「下流志向」の中で言及していますが、全くその通りだと私は思います。
(「下流志向」-116頁から)
格差の発生源は・・・やはり貧困が貧困を生むのでしょうか?私など正社員と言いながら、手取りは生活保護費より数万円多いだけです。(障害年金を勘定に入れるともっと多いですが・・・)
欲しい本もCDも買えません。
共産革命を起こせ、とまでは考えませんし、自衛隊にクーデターを起こせ、とも言いませんが、何かこの社会に欠けているものがある気がします。
それは社会革命では得られないもののような気がするのですが・・・
補遺・・・私はFという会社は退職し、現在はSという会社に勤めています。
補遺その2・・・パニック状態により、自分のブログを閉鎖してしまいましたが、また新しいブログをやっています。懲りずにヘボ短歌などを創ったりしておりますが、よかったらご清覧下さい。