DORAと白猫の再会
長い長い時が流れて、シロはすっかり年老いてしまいました。 おまけに長い戦争のせいで、他の猫たちはみんないなくなっていました。ずっとDORAを待っていたシロ。DORAはもうどこにも行かないと約束します。
※このシロはマミちゃんじゃなくて、Wキャストの白木美貴子さんです。 ああ、DORAに抱きしめられた~い!!と思ってしまった。
やがてシロは、DORAの隣で静かに動かなくなりました。 DORAは始めて泣きました。
DORAは何日も何日も泣いて、やがて白猫の隣で、透明な体になり、動かなくなりました。 愛を知ったDORAは、もう二度と生き返ることはありませんでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
こうしてアップしてみると、童話なのでとてもわかりやすいお話です。でも上演直後の週刊誌の舞台評では「難解」と書かれていました。
何で「難解」といわれたかというと、プロローグが堀内允さんの象徴的な踊りから始まり、物語の筋を全く知らないと、この踊りの意味をどう解釈するのか?というようにとられたかもしれません。 狂言回しのネズミが出てきて、内容を説明するけど、それでもわかりにくさは残ったかも。
舞台装置は大掛かりで華やか、舞台転換も多く、それがかえってわかりにくさを倍増した気がします。 物語は単純でも、色々な表現の仕方によって、難解ととられたのだと思います。これに限らず、舞台って1回見ただけではわかりにくい、二回見てよりよくわかる・・・というのは有ります。
新聞に載った舞台評。コピーなので、非常に読みにくいですが。初日が21日なので、評者は早い時期に観たようです。 この後はもっと舞台転換はスムーズになったのでは、と思います。
- 2012年8月12日