木めぐり像めぐり

気に入った木、気になる像などを紹介していこうと思います。

発光路、下手のカヤ

2009-11-03 18:42:58 | 

 発光路へは、新鹿沼からバスで行けますが、本数がすくなく、とても不便な場所です。バスは小学生の通学のために動いているようです。ですから、一般の利用には向いていない時間帯を走っているので、訪れるのがむずかしい。11月からは、バスの運行時間がかわり、さらに不便になりました。タクシーか自家用車じゃないと行けない場所です。
 発光路へは、氷室山に登りに行くために出かけました。発光路で降りて、少し歩くとそこに、写真のカヤがありました。説明板には、
「下手のカヤ 下手とは、斉藤泰典さん宅の屋号で、カヤの木は、斉藤家屋敷の裏側にあり、樹齢約850年、目通り周囲4.3m、樹高13.0mで斉藤家の先祖が植えたもので、この地方ではまれに見る古木です。」と、ありました。
 平安から鎌倉時代に変わる、激動の時代に植えられたのか。この場所はどれほどの人々が居住し、何を生活の糧として生きてきたのだろう。米はとれない、狩猟生活が主な生業かもしれない。斉藤家は今何代目なのだろうか、だいたい20年で一代だから、42代目ぐらいかもしれない。そんな思いが湧き起こった。だいたい、現代人の常識で昔のことを考えても、的外れの捉え方をしてしまう、歴史を推理するのは面白いが、
だいたい間違っていると思う。私が中学、高校で学んだ歴史が、今かなり違っているところがある。それを思うと、あの歴史はなんだったのだと思ってしまう。
歴史なんてものは、勝者の物語であり、勝者の正義を正当化する物語みたいなもの、そこに何を学べばいいのだろうか。人間の権力欲のすさまじさ、貪欲さ、愚かさを知ることかもしれない。
 話が横道にそれてしまいました。この発光路という地名は、想像力を刺激しますね、路が光っている。どんな場所だろう、どうして、路が光ることができるのだろうか、私なりに考えてみました。昔はここは、滑々した岩だらけの路が続いていたのかもしれない、それが太陽の光を反射させて輝き、発光路という地名ができたのかもしれない。よく、鏡岩と呼ばれるものがあるが、滑々した岩で、少し光を反射できる、もしかして月ぐらいの光の反射率なのだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする