俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

アクセルとブレーキ

2013-01-16 10:40:20 | Weblog
 今後、自動車の機能の簡素化が進んでもアクセルとブレーキだけは別であるべきだ。もしたった1つのレバーがアクセルとブレーキの機能を併せ持てば事故は激増するだろう。ブレーキは最も重要な機能であり必ず独立していなければならない。
 日本の原子力政策が失敗したのはブレーキを軽視したからだ。アクセル役の経済産業省に原子力安全・保安院を置けばブレーキが効かなくなる。
 企業の営業担当者は「ルールなんかを守っていたら仕事にならない」と考え勝ちだ。現場任せにしていれば様々な偽装や賄賂が横行する。強い管理部門が必要とされる所以だ。管理部門が組織の良心であらねばならない。
 中国では深刻な大気汚染が進んでいる。これは一党独裁制が招いた社会矛盾だ。共産党は立法・行政・司法の上に位置づけられているから党の暴走には歯止めが効かない。これではピストバイクどころかブレーキの壊れたダンプカーのようなものだ。
 環境破壊が起こるのは資本主義の宿命だと考えられていた時代があった。企業も個人も営利を追及するから公益が犠牲にされるという理屈だ。しかし国や国民がブレーキ役を勤めれば環境破壊は阻止できる。
 恐ろしいのは国が率先して環境を破壊するケースだ。中国の場合、国が環境を破壊する政策を推進している。国も党も国民の幸福を見ずに権力を志向している。国の長期的な繁栄ではなく現在の権力の維持を目論んでいる。健全な批判勢力が無ければ国も党も腐敗する。

温暖化

2013-01-16 10:16:28 | Weblog
 私は地球温暖化説を信じていない。根拠とされるデータが余りにもいい加減だからだ。CO2原因説など論外だ。気温のような複雑な事象は太陽活動などの宇宙レベルでの複雑な要因によって決まる。CO2が増えたから温暖化したというような短絡した因果関係を使った理屈は全く非科学的だ。
 温暖化の危機も説得力を欠いている。水位が何m上がるとかいった話が嘘であることは既に証明されているし、珊瑚礁が死滅するという話に至っては阿呆の与太話としか思えない。珊瑚は動物だから生存のための適温でなくなれば徐々に北上する。現在、和歌山県の南が北限となっている生息域が千葉県沖あたりに変わるぐらいの変化しか起こらないだろう。
 殆んど唯一とも言える正論は一部の高山植物の死滅だ。気温が上がれば高山植物は更に高地へと移動するがそれ以上の高地が無ければ絶滅せざるを得ない。但しこれは高山植物という特殊な閉ざされた地域で独自の進化を遂げた植物だけに起こることだ。普通の植物なら生息域を北へ移して生き延びる。
 私はむしろ寒冷化こそ恐ろしいと考える。東京の冬の気温が3℃下がれば多くの人が逃げ出すのではないだろうか。雪が積もるだけで都市機能の半分が麻痺するような現代文明にとって恐ろしいのは温暖化ではなく寒冷化だ。もし本当にCO2によって地球が温暖化するのなら私は喜んでCO2を排出したいとさえ思う。マスコミは地球温暖化の恐怖ばかりを煽り立てるが、本当に温暖化するのなら多くの日本人にとっては好ましいことだろう。