俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

醜い性器(4)

2013-02-12 09:30:28 | Weblog
 モグラの目は退化した。(勿論「機能を失う方向に進化した」と表現するほうが正しいのだが煩雑なので敢えて「退化」という語を使う。)目のような重要で高度な機能を失う例は珍しいことだが、進化において退化や転用はしばしば起こる。手足はヒレが転用され肺は浮き袋が転用された。猿にとっては必要な尻尾でさえ人類は失った。
 このように、生物が目的に適った方向に進化することを考えれば女性器の進化史も推定できよう。男性なら殆んどの人が感じると思うが女性器は最も使い勝手の悪い位置に着いている。なぜこんな変な進化をしたのだろうか。交尾を難しくするためだ。より正確に言えば合意に基かない交尾を避けるためだ。優先順位は、意に沿わない交尾を避けることであり、そのためなら利便性が多少損なわれようとも構わない。
 もし女性器がヘソの辺りにでもあれば簡単に強姦されてしまう。強姦されるだけで済めばまだマシだ。妊娠でもさせられたら1年近くを棒に振らねばならない。そうならないために両足でしっかりガードできる位置に据え付けられた。最も力の強い両足の間こそ最も安全な場所だ。これなら強姦は困難だ。男が暴力で抵抗不可能な状態にするか刃物などで脅すか酒などの薬物でも使わない限り、男一人で強姦することは難しい。
 処女膜は人間とモグラだけが持っているという俗説(ウソ)もあるが、モグラはともかく、人間の場合は強姦を少しでも避けるための防護膜(バリヤー)ではないだろうか。

危険な薬

2013-02-12 08:56:52 | Weblog
 食品添加物の危険性について騒ぎ立てる人がいるが意図が分からない。彼らは何を根拠にして敵視しているのだろうか。着色料ならともかく保存料は食の安全のために欠かせない特効薬だ。しかも食品添加物の安全基準は目一杯低く設定されている。多分、一度に100人分を食べても食品添加物による健康被害は起こらないだろう。私の不勉強のせいかも知れないが、農薬ならともかく、食品添加物の過剰摂取による健康被害など聞いたことが無い。
 警戒すべきなのは食品添加物よりも薬だろう。食品添加物と同じく厚生労働省が管轄しているが、こちらは被害だらけだ。それも毎年数十人、もしかしたら数万人が薬の副作用で命を落としている。
 急性疾患における西洋医学の有効性は認めざるを得ないが、慢性疾患においては少なからず有害だ。慢性疾患において血圧やコレステロール値などを下げる薬が治療効果よりも弊害のほうが大きいということを証明するデータはこれまでに無数に報告されている。医原病という言葉が広辞苑にも載るほどに蔓延している。
 日本の医療費の1/4が薬剤に使われているそうだ。このうち半分ぐらいは慢性疾患の薬だろう。これを半分に減らすだけで医療費の大幅な削減になるだけではなく、日本人の平均寿命は更に伸びるのではないだろうか。こんな無駄で危険な状態を放置しているのは、高齢者が早く死ねば年金が削減できると厚生労働省が考えているからではないかとさえ勘繰りたくなる。