俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

変え得ること

2013-02-20 13:34:27 | Weblog
 過去と他者を変えることは難しい。他者を変えようとしても多くは徒労に終わる。他者が自ら変わろうとしない限り変わることは無かろう。過去が変えられないことは説明するまでもない。
 変えられるのは自己と未来だ。変えられないものを変えようとするよりも変えられるものを変えるべきだと気付くことによって多くの精神病患者が快癒へと向かう。
 現状維持とはどういうことか。唯一変えられる筈のものを変えないということだ。つまり変わりたくないという意思表示だ。変わりたくない者は変えられないものに注意を向ける。つまり他者と過去だ。変えられないことに注意を向ければ変えられるものから眼を背けることになる。過去の他者を恨むことによって現在の問題を忘れられるが、これはまやかしの安逸に過ぎないのでいずれはこの抑圧が精神の病へと繋がる。
 このことは個人だけではない。集団レベルでも同様だ。自らの権力を維持したい権力者は、国民の目を自国の未来ではなく他国の過去の悪事へと向けさせる。そんな国が2つある。中国と韓国だ。この2国はいつまで経っても日帝による侵略を非難し続けている。反日教育によって国民の目を逸らそうと努める。これはかなり異常なことであり危険な選択だ。
 自虐史観に従えば日本が虐げたとされているフィリピン、タイ、インドネシア、マレーシア等における対日感情は極めて良い。少なくとも私は旅行中に反日感情の気配さえ感じたことは無い。
 中韓2国による反日政策は不可解だ。国内の矛盾から目を逸らさせるために日帝による侵略を利用しているとしか思えない。他国との過去に拘り過ぎることが自国の未来を損なうことにもなりかねないということに気付いていないのだろうか。

感染源

2013-02-20 13:03:20 | Weblog
 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という新しい感染症によって日本でも19日現在、4人の方が亡くなっている。マスコミはマダニに対する注意を呼び掛けているが、本当にマダニが媒介しているのだろうか。少なからず疑問だ。これまでの死亡者は山口・広島・愛媛・宮崎の4県に跨っている。殆んど同時に4県のマダニが同じウィルスを持ったとは考えられないし、そもそも草原などに棲息するマダニがどうやって海を渡ったのだろうか。
 この病気は2009年に初めて中国で集団発症が確認され2011年にウィルスが特定されたばかりの新しい感染症だ。マダニによる感染という中国の発表を鵜呑みにすることは危険だ。中国の流行地域のマダニの5.4%がこのウィルスを持っていたことからこれを感染源に指定したようだが逆の可能性もある。人からダニに感染したとも考えられるからだ。従って全く別の感染源も考えられる。
 エイズがかつてホモセクシュアルだけの特異な病気と誤解されて感染を拡大したという事実を忘れてはならない。報道を信じてマダニだけを警戒していたらとんでもない目に会いかねない。
 中国での患者の97%が山間部の農民とのことだから海経由はあり得ない。空気か鳥か食品を疑うべきではないだろうか。私は食品の可能性を最も恐れる。
 厚生労働省は病死者の情報について「遺族が特定されるのを心配して」(田村厚生労働大臣)殆んど公表していないが危機感が乏し過ぎないだろうか。既に4人もの犠牲者が出ており、しかも地域が分散しているのだからもっと警戒すべきだろう。マダニ感染源説がかつてのO-157事件でのカイワレのように濡れ衣である可能性は決して低くない。