被害者にも問題があると言うとすぐに「悪いのは加害者だ」という反応が返って来る。加害者が悪いのは当り前だが被害者にも幾らかの責任がある事件が少なくない。一方が悪で一方が善と決め付けたがるのは理性のレベルに達していない幼稚な判断だ。好き・嫌いや快・不快の感情のようなものだ。
白と黒の間には無数のグレーのグラデーションがある。これを白か黒かの2種類にしか分類しなければ矛盾に陥る。
中国船が領海侵犯をするたびに中国そのものを敵と考える人がいる。しかし日本を挑発しているのは13億の中国人民のごく一部に過ぎない。多くの中国人民は善良だ。少なくとも中国政府と中国人民ぐらいは分けて考える必要がある。中国人民は支配者層に搾取されている被害者とも言えよう。
「悪い被害者もいる」ということは決して「被害者が悪い」という意味ではない。こういう当り前のことを理解できないのは「被害者=善、加害者=悪」というステレオタイプに捕らわれているからだ。悪の組織対正義の味方という図式が成立するのは子供向けの勧善懲悪のヒーロー物語だけだ。
二分割すれば判断は楽だ。しかしこんなヒューリスティック(直観的)な考え方では正しい判断はできない。これは人類以前の動物の脳による「反応」に過ぎず、人類を他の動物よりも優越させている大脳皮質を使った判断ではない。人類以前のレベルに過ぎない「反応」の粗雑さに操られないように、ちゃんと大脳皮質を使って考えることを身に付ける必要がある。
白と黒の間には無数のグレーのグラデーションがある。これを白か黒かの2種類にしか分類しなければ矛盾に陥る。
中国船が領海侵犯をするたびに中国そのものを敵と考える人がいる。しかし日本を挑発しているのは13億の中国人民のごく一部に過ぎない。多くの中国人民は善良だ。少なくとも中国政府と中国人民ぐらいは分けて考える必要がある。中国人民は支配者層に搾取されている被害者とも言えよう。
「悪い被害者もいる」ということは決して「被害者が悪い」という意味ではない。こういう当り前のことを理解できないのは「被害者=善、加害者=悪」というステレオタイプに捕らわれているからだ。悪の組織対正義の味方という図式が成立するのは子供向けの勧善懲悪のヒーロー物語だけだ。
二分割すれば判断は楽だ。しかしこんなヒューリスティック(直観的)な考え方では正しい判断はできない。これは人類以前の動物の脳による「反応」に過ぎず、人類を他の動物よりも優越させている大脳皮質を使った判断ではない。人類以前のレベルに過ぎない「反応」の粗雑さに操られないように、ちゃんと大脳皮質を使って考えることを身に付ける必要がある。