84歳の母と話していて時々驚かされる。とんでもない常識外れのことを言い出すからだ。認知症の兆候か、と身構えてしまうが、何のことはない、ただの週刊誌情報の受け売りだ。
都会に住む人には分からないかも知れないが、田舎の老人は今でも活字信仰を持っている。活字でしか知らない都会の情報をまるで外国での出来事のように真に受けてしまう。週刊誌の記事が嘘だらけであることは都会に住む人にとっては常識でも田舎者は本気にしてしまう。
私は未だ読んだことが無いが、東京には東京スポーツという物凄い新聞があるそうだ。何でも事実よりも嘘のほうが多いらしい。東京に住む人は多分ジョークとして受け流しているのだろうが、田舎者がこれを読んだら驚嘆するだろう。
テレビの歴史ドラマも脚色が多過ぎるように思う。明らかに史実と違っていることがしばしばある。史実に基く新解釈なら構わないのだが、史実を歪めて話を面白くするのは歴史に対する冒涜だ。偽史の捏造だ。
老人や子供は活字と同様テレビを信じ勝ちだ。テレビの歴史ドラマを見たせいで誤った歴史を刷り込まれているのでは教育効果ゼロどころかマイナス効果だ。娯楽のために歴史を改竄すべきではない。日本では言論・出版の自由が保証されている。しかしその自由を悪用してデタラメが横行するのなら困ったことだ。
プラトンは「国家」で詩人を有害な者として否定した。事実よりも虚構を、思索よりも娯楽を優先するからだ。私はこれを極論として軽く考えていたが、マスコミに騙されっ放しの母を見ていると大真面目に考えざるを得なくなる。
都会に住む人には分からないかも知れないが、田舎の老人は今でも活字信仰を持っている。活字でしか知らない都会の情報をまるで外国での出来事のように真に受けてしまう。週刊誌の記事が嘘だらけであることは都会に住む人にとっては常識でも田舎者は本気にしてしまう。
私は未だ読んだことが無いが、東京には東京スポーツという物凄い新聞があるそうだ。何でも事実よりも嘘のほうが多いらしい。東京に住む人は多分ジョークとして受け流しているのだろうが、田舎者がこれを読んだら驚嘆するだろう。
テレビの歴史ドラマも脚色が多過ぎるように思う。明らかに史実と違っていることがしばしばある。史実に基く新解釈なら構わないのだが、史実を歪めて話を面白くするのは歴史に対する冒涜だ。偽史の捏造だ。
老人や子供は活字と同様テレビを信じ勝ちだ。テレビの歴史ドラマを見たせいで誤った歴史を刷り込まれているのでは教育効果ゼロどころかマイナス効果だ。娯楽のために歴史を改竄すべきではない。日本では言論・出版の自由が保証されている。しかしその自由を悪用してデタラメが横行するのなら困ったことだ。
プラトンは「国家」で詩人を有害な者として否定した。事実よりも虚構を、思索よりも娯楽を優先するからだ。私はこれを極論として軽く考えていたが、マスコミに騙されっ放しの母を見ていると大真面目に考えざるを得なくなる。