始皇帝の時代から人は不老不死を希求した。しかしこれは無理だと分かったので「遅老遅死」を求めるようになった。このニーズに応えるのがアンチエイジングだ。これほど大きな市場は無かろう。様々な病気とは違ってこの対象は全人類だ。老化したくないという願望は全人類共通のものであり例外は無い。
最も有利な点は効果の検証が不可能であることだ。仮にある人が効果が無かったと訴えても、個人差があるのだから、効果が無かったとは証明できまい。
提案できる内容の豊富さもこのビジネスの魅力だ。美容・体力・性機能・脳・各種臓器など無数のメニューを提供できる。これなら誰の要望にも応えられる。
注意すべきことは副作用を起こさせないことだ。アンチエイジングの無効性の証明が不可能であろうとも、その薬品の有毒性なら証明可能だからだ。従ってできるだけ毒にも薬にもならないくだらない代物をまことしやかな理論で飾り立てる必要がある。
しかし根本的な問題がある。果たして老化は病気なのだろうか。病気でないものを病気にでっち上げて薬を売ることは最近の医学界のトレンドであり、高血圧症・高血糖症・他責型鬱病・発達障害といったかなり疑わしい病気だけではなく、月経時の軽い障害までが病気として薬品市場の拡大に貢献している。この流れに乗ればアンチエイジングも予防医療と位置付けられない訳ではない。
しかし医療と名乗るからには効果を証明する必要がある。効果のある薬は副作用もある。アンチエイジングを医療とするビジネスは魅力的だが危険も大きい。むしろあくまで民間療法に留めてぼったくることが最も有利なビジネスモデルなのかも知れない。騙すのは悪いことだが騙されるほうも阿呆だ。徐福に騙された始皇帝のようなものだ。
最も有利な点は効果の検証が不可能であることだ。仮にある人が効果が無かったと訴えても、個人差があるのだから、効果が無かったとは証明できまい。
提案できる内容の豊富さもこのビジネスの魅力だ。美容・体力・性機能・脳・各種臓器など無数のメニューを提供できる。これなら誰の要望にも応えられる。
注意すべきことは副作用を起こさせないことだ。アンチエイジングの無効性の証明が不可能であろうとも、その薬品の有毒性なら証明可能だからだ。従ってできるだけ毒にも薬にもならないくだらない代物をまことしやかな理論で飾り立てる必要がある。
しかし根本的な問題がある。果たして老化は病気なのだろうか。病気でないものを病気にでっち上げて薬を売ることは最近の医学界のトレンドであり、高血圧症・高血糖症・他責型鬱病・発達障害といったかなり疑わしい病気だけではなく、月経時の軽い障害までが病気として薬品市場の拡大に貢献している。この流れに乗ればアンチエイジングも予防医療と位置付けられない訳ではない。
しかし医療と名乗るからには効果を証明する必要がある。効果のある薬は副作用もある。アンチエイジングを医療とするビジネスは魅力的だが危険も大きい。むしろあくまで民間療法に留めてぼったくることが最も有利なビジネスモデルなのかも知れない。騙すのは悪いことだが騙されるほうも阿呆だ。徐福に騙された始皇帝のようなものだ。