機動力の優れた軍隊は強い。世界史上最大の領土を獲得したモンゴル帝国の主力兵器は馬だった。アジア全土だけではなく東ヨーロッパにまで領土を拡張した。
ではなぜその最強のモンゴル軍が日本を攻略できなかったのだろうか。神風が原因ではない。機動力が使えなかったからだ。馬の強みは自ら移動できる兵器であることだ。陸続きであればこの強みが生かせるが海を渡るならこの長所が生かせない。馬は神経質で臆病な動物だ。馬を船で運ぶためには人間の10倍のスペースが必要なのではないだろうか。11万人の兵士を運ぶか、1万人の兵士と1万頭の馬を運ぶかの二者択一において後者を選ぶことは難しい。従って船で運べる馬の数は限られていた。これでは実力を発揮できない。元は負けるべくして負けた。所詮、陸続きの土地でしか通用しない戦法だった。
こう考えれば日本にとって何が最も危険かは自ずと明らかになる。海を渡れる兵器だ。そしてそれはその600年後に実際に現れた。黒船だ。黒船は高速で移動して破壊力の高い大砲を持ち、当時の日本の大砲では破壊できない強固な装甲を備えていた。正に動く要塞だ。今度は日本が負けるべくして負けた。
そして黒船から更に進化した戦艦を破ったのは皮肉なことに日本軍の航空隊だ。当時世界最強の戦艦だったイギリスの「プリンス・オブ・ウェールズ」と「レパルス」が空爆によって撃沈され、航空機という更に機動力の高い兵器の時代を迎えた。
航空機の弱点は人間だ。人を乗せるから戦闘に特化できない。仮に技術的に可能であっても搭乗する人が耐えられない速度や機動力を持たせることはできない。この弱点を克服するためには人を乗せなければ良い。現代の最先端兵器はミサイルと無人機だ。人工衛星によるレーザー攻撃もあり得る。これらの共通点は人がそこにいないということだ。
こうやって歴史を辿れば兵器の進化の方向性が理解できる。
ではなぜその最強のモンゴル軍が日本を攻略できなかったのだろうか。神風が原因ではない。機動力が使えなかったからだ。馬の強みは自ら移動できる兵器であることだ。陸続きであればこの強みが生かせるが海を渡るならこの長所が生かせない。馬は神経質で臆病な動物だ。馬を船で運ぶためには人間の10倍のスペースが必要なのではないだろうか。11万人の兵士を運ぶか、1万人の兵士と1万頭の馬を運ぶかの二者択一において後者を選ぶことは難しい。従って船で運べる馬の数は限られていた。これでは実力を発揮できない。元は負けるべくして負けた。所詮、陸続きの土地でしか通用しない戦法だった。
こう考えれば日本にとって何が最も危険かは自ずと明らかになる。海を渡れる兵器だ。そしてそれはその600年後に実際に現れた。黒船だ。黒船は高速で移動して破壊力の高い大砲を持ち、当時の日本の大砲では破壊できない強固な装甲を備えていた。正に動く要塞だ。今度は日本が負けるべくして負けた。
そして黒船から更に進化した戦艦を破ったのは皮肉なことに日本軍の航空隊だ。当時世界最強の戦艦だったイギリスの「プリンス・オブ・ウェールズ」と「レパルス」が空爆によって撃沈され、航空機という更に機動力の高い兵器の時代を迎えた。
航空機の弱点は人間だ。人を乗せるから戦闘に特化できない。仮に技術的に可能であっても搭乗する人が耐えられない速度や機動力を持たせることはできない。この弱点を克服するためには人を乗せなければ良い。現代の最先端兵器はミサイルと無人機だ。人工衛星によるレーザー攻撃もあり得る。これらの共通点は人がそこにいないということだ。
こうやって歴史を辿れば兵器の進化の方向性が理解できる。