俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

箴言集(2)

2015-01-01 10:01:05 | Weblog
 5%の危険をゼロにすることよりも20%の危険を10%に減らすほうが遥かに易しくしかも有効だ。

 99点の科目を100点にするよりも80点の科目を90点に上げるほうがずっと易しい。

 総てが同等に危険であれば、総てが同等に安全ということになる。

 天気予報でその日の降水確率が80%と予報されれば、一日中降らない確率が20%であると理解すべきだ。

 試験を減点法で採点すれば、白紙以外の全員の得点がマイナス点になることもあり得る。この場合の最高点は0点だ。

 新聞紙は最大の家庭ゴミだからリサイクルを装う。

 開票速報は既に決まったことを小出しにして、あたかもプロセスのように見せ掛けている。

 永遠の愛を誓うことはできない。努力することなら誓えるが感情を約束することは不可能だ。

 脳が狂えば不快が快になり得る。恍惚の人は大半が幸福と感じているらしい。

 子供は主観世界に生きているから平気で嘘をつく。

 詐欺師の仕事は嘘をつくことだ。彼らは平気で嘘をつけるという特性を持っている。だから法廷でも嘘をつき続ける。

 日の出前が一番暗い訳ではない。徐々に明るくなる。

 動いている物を止めるためにはエネルギーが必要だ。

 男が助平でなくなれば人類は滅ぶ。

 人類は尻尾を振り過ぎたために擦り切れて、尾の無い猿になった。

 人類の知性はクジャクの尾羽のような誤った進化なのかも知れない。

 脂肪を食べても体脂肪が増える訳ではない。脳を食べても脳細胞は増えない。

 有害な物を排除すれば生きられない。酸素は細胞を酸化させ、水は水中毒を起こす。

 有害な食物はすぐに結果が出るので分かり易いが、有益な食物を食べてもなかなか効果は現れない。

 対症療法は症状の緩和のために健康を犠牲にする。

 対症療法は影を治療するような行為だ。影が正常になっても本体が正常になる訳ではない。

 病気を招き易い行為が不潔と見なされる。

 長寿になってから初めて癌が怖い病気になった。それまでは癌適齢期を迎えるまでに大半の人が死んでいた。

箴言集(1)

2015-01-01 09:30:45 | Weblog
 それが真理かどうかをしばしば心理が決める。

 事実の99%は平凡なものだ。だから事実よりも虚構のほうが面白い。

 ニュースは社会の縮図ではなく歪んだ社会の縮図だ。「人が犬を噛んだ」という類いの記事が多過ぎる。ニュースが伝えるほどには社会は歪んでいない。

 少しの知識しか無ければ矛盾に気付かない。矛盾に気付くためには多くの知識が必要だ。

 禁欲を高尚と考えるのは全くの偏見だ。

 魚が水の存在を知らないように人は空気の存在を知覚しない。だから風が存在すると思う。

 物自体は現象として現れ、知覚によって歪められ更に解釈を加えられた上で意見となる。意見は常に歪んだものだ。

 ムスリム(イスラム教徒)は「アラーの他に神は無い」と言う。「アラーも含めて神は無い」のほうが正しかろう。

 リンカーンは「40歳を過ぎれば人は自分の顔に責任がある」と言ったが、より確実なのは自分の体に対する責任だろう。

 出会わなければ別れは無いし、生まれなければ死なない。

 United Nationsは国際連合とも連合国軍とも翻訳される。

 「戦争は終わった」や「会議で決まった」と言う時、主語は人ではない。

 「を」の発音は徐々にwoに近付くだろう。

 希望退職に応じた人は「会社都合」と認められる。希望したのは誰?

 自転車に乗っていると下り坂は楽だ。しかし楽なことを選んでいると自分が下り坂に向かう。

 学ぶのは知るためであり教えるためではない。

 キリンビールは「一番搾り」以外は総て二番麦汁以下で作られている?

 中国人が海外旅行先でできる最高の選択は「中国に帰らないこと」だろう。

 アメリカには根強い差別感情があるからこそ差別が厳しく禁じられている。