人が関わる予言はしばしば矛盾に直面する。不都合な予言に対して人はそれを覆そうとするからだ。あらゆる手段を尽くしても運命に飲み込まれる人の物語はギリシャ神話にも聖書にも沢山ある。
実際には予言は覆せるものだ。ある企業の社長人事を日経新聞がスッパ抜いたことがある。広報部には他紙からの問い合わせが相次ぎ、広報部は「事実無根」と否定した。その企業は社長交代を1年延期することによって日経の記事を誤報にしてしまった。これはその企業の広報担当者から直接聞いた裏話だ。
私の元勤務先はもっと酷いやり方で「新聞人事」を否定した。ある夕刊紙が次期社長について報じたところ、社長は激怒して次期社長と名指された役員を子会社に追放してしまった。その社長と比べて「次期社長」のほうが有能と思えただけに、これが会社の凋落の原因になったのではないかと思う。
役に立つ予言もある。天変地異に関する予言だ。予め分かっていれば災害に備えることができる。しかし一番有効な筈のこの予言は今のところ外れっ放しだ。地震予知にせよ特別警報にせよ当たったことが無い。
「石油はあと50年で枯渇する」といつも言われている。今も、30年前も、50年前も同じことを言っている。なぜこの予言は延々と外れ続けているのだろうか?人為が介入するからだ。埋蔵量とはあくまで利用可能な石油の量だ。だから仮に月に石油があっても埋蔵量には含まれない。シェールオイルもシェールガスもかつては採掘コストが高過ぎて役に立たない資源だったが、石油の価格が上がればそれまで利用対象外だった資源も採掘される。こうして予言は覆され続けた。
南太平洋の島ツバルが地球温暖化による海面上昇によって水没すると騒がれたことがある。その後も米中印および2011年以降の日本などによるCO2排出量は増え続けているが一向に沈む気配は無い。これは予言そのものが間違っていたのだろう。もしツバルの海面が1m上昇するなら日本近海の海面も同程度上昇する筈だが今のところ日本の国土が狭くなったという話を私は知らない。身近な予言であれば検証できるが遠く離れたツバルについて検証することは簡単ではない。騒ぎ立てた張本人のNHKさえ検証しないのは予言どおりに推移していないからだろう。もし予言が実現していればツバルの悲劇を大喜びして報じているだろう。
実際には予言は覆せるものだ。ある企業の社長人事を日経新聞がスッパ抜いたことがある。広報部には他紙からの問い合わせが相次ぎ、広報部は「事実無根」と否定した。その企業は社長交代を1年延期することによって日経の記事を誤報にしてしまった。これはその企業の広報担当者から直接聞いた裏話だ。
私の元勤務先はもっと酷いやり方で「新聞人事」を否定した。ある夕刊紙が次期社長について報じたところ、社長は激怒して次期社長と名指された役員を子会社に追放してしまった。その社長と比べて「次期社長」のほうが有能と思えただけに、これが会社の凋落の原因になったのではないかと思う。
役に立つ予言もある。天変地異に関する予言だ。予め分かっていれば災害に備えることができる。しかし一番有効な筈のこの予言は今のところ外れっ放しだ。地震予知にせよ特別警報にせよ当たったことが無い。
「石油はあと50年で枯渇する」といつも言われている。今も、30年前も、50年前も同じことを言っている。なぜこの予言は延々と外れ続けているのだろうか?人為が介入するからだ。埋蔵量とはあくまで利用可能な石油の量だ。だから仮に月に石油があっても埋蔵量には含まれない。シェールオイルもシェールガスもかつては採掘コストが高過ぎて役に立たない資源だったが、石油の価格が上がればそれまで利用対象外だった資源も採掘される。こうして予言は覆され続けた。
南太平洋の島ツバルが地球温暖化による海面上昇によって水没すると騒がれたことがある。その後も米中印および2011年以降の日本などによるCO2排出量は増え続けているが一向に沈む気配は無い。これは予言そのものが間違っていたのだろう。もしツバルの海面が1m上昇するなら日本近海の海面も同程度上昇する筈だが今のところ日本の国土が狭くなったという話を私は知らない。身近な予言であれば検証できるが遠く離れたツバルについて検証することは簡単ではない。騒ぎ立てた張本人のNHKさえ検証しないのは予言どおりに推移していないからだろう。もし予言が実現していればツバルの悲劇を大喜びして報じているだろう。