最近では流行らないらしいがノミニケーションは実は優れた精神療法なのではないだろうか。これは薬物療法と心理療法を同時に行っているからだ。アルコールの薬理作用によって脳をリラックスさせた状態で愚痴や不満を話すのだから本音や時には深層心理のレベルでの議論も可能になる。これと比べれば現代の精神医療は片手落ちとさえ思える。
精神医療は2種類ある。精神医学と心理療法だ。前者は理系の医学であり後者は文系の心理学だ。前者は脳の病気と捕え後者は心の病と考える。ごく稀に心理療法にも通じた精神科医もいるが、殆んどの精神科医は薬だけで治療しようとする。日本の精神医療は2分割されることによって機能不全に陥っている。
私は抗精神病薬を罵り続けているがこれを無効と考えている訳ではない。薬だけで治そうとすることを否定しているだけだ。急性期には薬で症状を抑えることが有効だ。しかし薬で症状を抑えている間に原因に取り組まねばならない。原因に正しく対処しなければ治療には至らない。現時点での最も優れた原因療法は心理療法だ。カウンセリングなどを通じて原因を探るからだ。これと比べて薬物療法は徹頭徹尾、対症療法であり原因を無視している。
精神医学と心理療法は車の両輪のようなものだ。両方揃ってこそ効果を発揮する。身体の病気であれば自然治癒力が働くので対症療法で症状を抑えていれば患者が自力で自然に治癒する。動物の体は何億年に亘る進化を通じて自然治癒力を高めたが人類の脳の歴史はせいぜい500万年程度だ。自然治癒力を得るほどにまで進化してはいない。自然治癒力が備わっていないからこそ原因療法が必須だ。ところが医学は脳の原因療法には未だ至っていない。こんな現状を踏まえればカウンセリングを通じて原因を探ろうとする心理療法が現時点では最も有効だ。
ノミニケーションで薬物療法と心理療法が同時に行われている。医療の世界では未だ充分には行われていない総合医療がノミニケーションでは実践されている。飲んで議論をすることが精神の安定と成長のために重要であることが再評価されるべきだろう。
精神医療は2種類ある。精神医学と心理療法だ。前者は理系の医学であり後者は文系の心理学だ。前者は脳の病気と捕え後者は心の病と考える。ごく稀に心理療法にも通じた精神科医もいるが、殆んどの精神科医は薬だけで治療しようとする。日本の精神医療は2分割されることによって機能不全に陥っている。
私は抗精神病薬を罵り続けているがこれを無効と考えている訳ではない。薬だけで治そうとすることを否定しているだけだ。急性期には薬で症状を抑えることが有効だ。しかし薬で症状を抑えている間に原因に取り組まねばならない。原因に正しく対処しなければ治療には至らない。現時点での最も優れた原因療法は心理療法だ。カウンセリングなどを通じて原因を探るからだ。これと比べて薬物療法は徹頭徹尾、対症療法であり原因を無視している。
精神医学と心理療法は車の両輪のようなものだ。両方揃ってこそ効果を発揮する。身体の病気であれば自然治癒力が働くので対症療法で症状を抑えていれば患者が自力で自然に治癒する。動物の体は何億年に亘る進化を通じて自然治癒力を高めたが人類の脳の歴史はせいぜい500万年程度だ。自然治癒力を得るほどにまで進化してはいない。自然治癒力が備わっていないからこそ原因療法が必須だ。ところが医学は脳の原因療法には未だ至っていない。こんな現状を踏まえればカウンセリングを通じて原因を探ろうとする心理療法が現時点では最も有効だ。
ノミニケーションで薬物療法と心理療法が同時に行われている。医療の世界では未だ充分には行われていない総合医療がノミニケーションでは実践されている。飲んで議論をすることが精神の安定と成長のために重要であることが再評価されるべきだろう。