〔寓話〕2人の男がそれぞれ自家用車で旅行をしていた。偶然、同じ箇所が故障して動けなくなりレッカー車で修理屋に運ばれた。一方は有能な修理屋だったので1時間で修理を終え旅行を続けた。もう一方は悲惨だった。修理屋はどこをどうすれば良いのか分からず完了まで丸一日掛かり、旅行者は予定外の宿泊を強いられた。その上、手間賃も含めてかなり高額の修理代を請求された。
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時間外手当とはこんな不合理なものだと思っている。仕事が遅くて時間が掛かる者に支給される手当だと思う。熟練した者なら短時間で終える仕事を何時間も掛けたほうが報酬が増えるという制度は不合理だ。賃金とは仕事の質と量に対する報酬であるべきだろう。それを時間によって支給することは不合理極まりない。
「神の手」を持つ天才外科医による1時間の手術とヤブ医者による5時間掛かりの手術とどちらのほうが価値が高いだろうか。時間よりも仕事の質が問われるべきだ。長時間に亘る歯の治療を喜ぶ人はいない。短時間で手際良く治療されることこそ望ましい。
基本的には現場の担当者以外には時間外手当は不必要だと考えている。具体的には単純作業に従事する人と不特定多数を相手にする店員やスタッフだ。創意工夫をして働く人を時間で評価するのは全く失礼な話だ。創造的な仕事は量ではなく質で評価されるべきだろう。
日本の労働者の生産性は高いと言われているが、現場では高くオフィスでは低い。だらだら働く人が少なくないからだろう。
「高度プロフェッショナル制度」が導入されても殆んどの人は「残業代ゼロ」になどならない。年収1,075万円以上の人だけが対象にされるからだ。こんな高収入を得る店員や単純労働者はいない。対象者は中堅以上であり何等かの裁量権を持っているだろう。例外はシステムエンジニアや為替ディーラーなどだが、こんな特殊な例は個々に対応すれば済むことだ。一般論からは外すべきだろう。
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時間外手当とはこんな不合理なものだと思っている。仕事が遅くて時間が掛かる者に支給される手当だと思う。熟練した者なら短時間で終える仕事を何時間も掛けたほうが報酬が増えるという制度は不合理だ。賃金とは仕事の質と量に対する報酬であるべきだろう。それを時間によって支給することは不合理極まりない。
「神の手」を持つ天才外科医による1時間の手術とヤブ医者による5時間掛かりの手術とどちらのほうが価値が高いだろうか。時間よりも仕事の質が問われるべきだ。長時間に亘る歯の治療を喜ぶ人はいない。短時間で手際良く治療されることこそ望ましい。
基本的には現場の担当者以外には時間外手当は不必要だと考えている。具体的には単純作業に従事する人と不特定多数を相手にする店員やスタッフだ。創意工夫をして働く人を時間で評価するのは全く失礼な話だ。創造的な仕事は量ではなく質で評価されるべきだろう。
日本の労働者の生産性は高いと言われているが、現場では高くオフィスでは低い。だらだら働く人が少なくないからだろう。
「高度プロフェッショナル制度」が導入されても殆んどの人は「残業代ゼロ」になどならない。年収1,075万円以上の人だけが対象にされるからだ。こんな高収入を得る店員や単純労働者はいない。対象者は中堅以上であり何等かの裁量権を持っているだろう。例外はシステムエンジニアや為替ディーラーなどだが、こんな特殊な例は個々に対応すれば済むことだ。一般論からは外すべきだろう。