争いや諍い、妬みや怒り、誤解と思い込み・・・
木々の間からの木漏れ日が、辺りの枯葉を鮮やかに色付けていく
ストーブの燠を搔き回しても、気分までは温めない
下り坂の冬の天気は、雪虫を飛ばし雪雲を誘っていく
何時だってこんな風に裏切りの時間を誘い寄せるのも僕の所為
夏の畑の残骸、取り残した白菜、来春用に在る玉葱と大蒜だけが希望の種
冷めた珈琲の苦みと木枯らしの予感が、気持ちを萎えさせる
秋を飛ばした凍える寒さの冬は、命を永らえる気力が必須なのだが・・
歩き始めた幼い頃から巣食っていた悲しみは、3/4世紀を生きた今でも去らない
まだ今は良い、緑と黄と赤茶の木々のコントラストが慰めるから
葉を落として丸裸になって凍えを耐える方策は何者が与えた所業か・
人類終末は確実に近づいているし、もう幾年かこの悲しみを抱え込むんだろう・・・