昨年 2月12日に滑って以来、一年ぶりのスキーである。
19年前に職場同僚グループと始めた、菅平スキーイベントの終仕舞いである。
ここ2年、コロナ禍で実施を見送っているうちにメンバーの高齢化と病とで、最終イベント開催を呼びかけたのだが、参加者2名だけの寂しいイベントになってしまった。
最盛期の参加メンバーは11名を数えていたのだが・・・・・
さて東京から菅平スキーリゾートまで230Kmである。高速利用で3時間の距離だ。
2年ぶりの行程、運転時間は問題は感じないのであるが、高速料金の高額なのには驚いた。
東京葛飾~上田菅平インターまで7580円である。往復15000円とは!!!
ガソリン代、宿泊代、リフト代、飲食代、宴会費用を含めると、4~5万円くらいの予算を考えなきゃならぬ。
年金生活の身には一泊旅行の5万円は贅沢過ぎる。
葛飾~上里ICまでは一般道、上里IC~上田菅平ICのみ高速利用としたら、2870円である。
一般道4時間、高速道路1時間の運転時間として、午前5時発で10時には着く。
一般道走行5時間は、現役引退後の山荘までの通常行程として、利用しているので苦にはならない。
意を決して、ケチケチ旅行を敢行することにした。
さて、肝心のスキーである。 1年ぶりだし少々の不安は感じていたのだが・・・
一本目のリフトで上がったところが濃霧と降雪で視界無し、足元しか見えない。
少しの雪溜りにも対応できない。1メートル先が見えないのである。
八の字のスキー態勢、斜面滑下りで生きた心地はしなかった。
数度の転倒で上下左右の感覚もおかしく成ったのだろう、スタート地点に戻った時には吐き気と立っていられぬ状態になった。
所謂、ホワイトアウトであろうか??
スキー手練れの同行M氏も同様に転倒を繰り返したらしく、早々に休憩所へ逃げ込んだものである。
何時もなら、ビールやら焼酎、ワインで昼飲みに興じるのだが、今回ばかりはホットミルクで一息ついて
饂飩一杯だけで、何とか午後5~6本のコースを滑って終了とした。
二人宴会では寂しいのを見かねて、定宿バンブービレッジのご主人と婿殿が加わって19年の歴史と昔話に付き合ってくれた。
また日本スキー連盟の公式デモンストレータとして認定を得ている30歳の婿殿から、老体スキーヤーへの貴重なアドバイスを得て、今日の体験に懲りずに気炎を上げたものである。
さて、ケチケチ旅行の結果総括である。
上田市の地域振興割引と旅館組合割引リフト料金等に加えて、定宿のよしみで飲酒代金を殆どサービスしてくれた結果、纏めて支払い額は13000円であった。 これに加えて地域買い物サービス券2000円分で、菅平饅頭2包と純米酒七笑5合瓶を手にした。
帰りは、鳥居峠経由一般道利用して山荘へ帰ったので。ガソリン代別だが、総額15870円の出費で済んだ。予定額の3分の1だった。
それにしても、通常で4~5万円経費だとしたら年金暮らしはともかく、現代の若者には簡単には出せない金額だろう。
レジャー選択肢の多様化とコスパから類推した時に、若者のスキー人口減少も仕方ないといえるのだろう。