母の7回忌を名目にした最終目的地 鹿児島への旅紀行である。
前期高齢者である、時間はたっぷりあるが金が無い。テントを搭載し22万キロ既走破のプリウスでの旅とした。もちろん高速道路は一切使わない。
初日は、都内からキャンプ装備搭載のために、群馬みなかみ町の拠点までの行程である。出発時のメーターは221400キロである。
途上、埼玉 行田市に有る忍城址への訪問が最初のイベントとなった。映画「のぼうの城」で話題になった城である。広大な平地にあり周りに利根川を配し水利に恵まれたことが、逆に水攻めの戦術となったのであろう。石田三成の戦績を貶めた戦となった不落の城として有名である。
キャンプ装備満載のプリウスが出発する、みなかみ町は藤の花が満開であった。
2日目は中之条を経由、吾妻渓谷にある岩櫃城址を模した岩櫃温泉に立ち寄り、ダム工事中止可否で政治問題となった「やんばダム」の壮大な建築群や菅平高原を過ぎて上田市の手前にある真田本城址から上田城址へと、期せずして真田巡りのルートである。真田は今まさにNHK大河ドラマにて放映中であるから説明は不要であろう。
いずれにしろ、大変な観光客数である。NHK大河ドラマに右往左往する人々の一人になったようだ。
本日のキャンプ予定地の松本市への途上、偶然見かけて立ち寄った、国指定重要文化財 虚空蔵堂は訪れる人も無い古寺ではあるが、典型的な入母屋造の美しいお堂をもっていた。日本昔話に出てくる、あのお寺そのもののような・・・
大河ドラマに取り上げられ、俄か作りの客寄せ施設に更改される遺跡を横目に、虚空蔵という名前に引かれて立ち寄って、思わぬ拾い物をしたようである。
昼食の信州蕎麦を目当てに松本城を訪れてから、梓川に接した梓水苑キャンプ場へ
因みに信州蕎麦は目当ての店が休店の為、松本城近隣のそば庄で。全く普通のどこでも頂ける蕎麦でありコメント無しと云えばお解りになろう。
早めのキャンプ設営で、余裕のキャンプ初日であった。