うたかたの夢暮らし 睡夢山荘にて(Dream life of Siesta hut)

夢から覚めた泡沫のごときだよ、人生は・・
せめて、ごまめの歯ぎしりを聞いとくれ

虫聴

2017-03-20 18:50:53 | うんちく・小ネタ

日暮里から浅草辺りを自転車で探訪した。

西日暮里駅近くの道灌山にある公園で見た看板である。

 

江戸期から明治初期にかけて、江戸市井で流行した“虫聴”についての説明である。

一旦は一読して通り過ぎたのであるが、気になって写真を撮り直しに引き返した。

 

当時、道灌山は小高い丘陵地帯で筑波山や墨田大川が見渡せる景勝地で人気の場所だったそうだ。江戸開闢以前、太田道灌が此処に城砦を築いていたところである。

気になったのは、江戸市井の人々が“虫聴”などという風流な悠長な高尚な非実利的なだから優雅な遊びに耽ったということである。

夏の終わりから初秋の夜長に、老若男女が集まり、松虫や鈴虫などの虫の音を聞き自然の美しさやすばらしさを楽しんでいたそうだ。 それも、江戸市中に虫聴の名所が複数有って、その最も有名なのが此処道灌山であったと記してある。

 現代でも花見があり錦秋の名所が賑わいを見せてはいるが、虫聴はこれに比べて喧しさもなく実に風雅なもののように思える。

これに限らず夕焼けの色を、満点星を、名月を愛でて季節の移ろいを感じ、物事の消滅再生や自然の奥深さに思いを馳せる。そんな日常を持っていた江戸人は、現代人が明日に思い悩み今日の生活に追い回されているのに比して、何という高度の文化人だったのだろうと思えるのである。

 明日の明後日の将来への不安の中の生活は、決して虫聴などという遊びに誘わ無いのではないだろうか?

江戸人は果たして大金持ちだったのであろうか?否!

江戸人の啖呵に、“宵越しの金は持たねぇ!”というのが有る。やせ我慢の言い回しであり貧乏人の開き直りである。  なのに何故、こんな余裕の態様が日常に有ったのであろう?

 明日への不安、将来への不安とは、果たして経済的な貯えや社会保障制度の未整備だけの問題だけなのだろうか?

どうやら、人と人の繋がり、社会の在り様、自然や生死への関わり方等に関連がありそうである。明治期急速な西洋化が進んだ。西洋化とは個人主義と市民社会と国家制度と資本主義のことではないのか・?

 江戸人は地域共同体の中で生きていたので個人が個々に孤立していなかったのである。

だから、単純に言えば“宵越しの金は”必要なかったのである!!

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遺言書の検認

2015-09-01 17:17:24 | うんちく・小ネタ

前号に続く、友人の逝去に伴う遺言書の話題である

自筆の遺言書を預かった。

友人には現実に連絡の取れる法定相続人は居ない。近隣に親戚縁戚も居ない。少ないとは云え、他人の資産、負債を勝手に負ったり処分すれば、横領簒奪に問われる可能性がある。そうならない為には遺言書しかないことを生前、友人と共有した結果、その遺言書を預かったのである。

とは云え、これはこのままでは法的有効性は担保されない。裁判所による遺言書の検認手続きが必要となる。しかし遺言書検認とは、法定及び指定相続人全てに遺言書の存在を認知させる手続きであり、遺言の内容について判定するものではない。

法定相続人とは、本人の配偶者、子、両親、兄弟姉妹(兄弟姉妹が亡くなっている場合はその子)を云う。 友人には、唯一の法定相続人である40年来往来音信も無く生死不明の長兄が在る。 通常の法定相続だとその友人の残した負資産全ては長兄に往く。しかし遺言書が有ることで法定相続より指定相続が優先されることになる。此処での相続争いを避けるために遺言書の存在を相互で確認するのが、遺言書検認手続きだという事である。

前置きが長くなった。 検認手続きである。 

まず検認申立書の作成・・・・裁判所hpからダウンロード

次に遺言者の死亡除籍謄本、法定相続人全ての生誕から死亡までの戸籍謄本の収集添付

申立人(私)の本人確認書類(免許証)コピー

申立て手続き費用の印紙800円と切手350円を東京家庭裁判所へ提出した。

日比谷公園松本楼を抜けて道路向かいである。1階申立て受付にて書類チェック、早速戸籍謄本の不足を指摘された。ご両親其々の戸籍は一度転籍履歴が有り、その転籍前のが不足していた。  要するに法定相続人に含まれる異母異父兄弟姉妹の不存在証明が必要なのである。

指摘分の戸籍謄本を当該3市役所へ郵送依頼で取得して、裁判所へ郵送。一週間後に検認日の指定連絡が有った。3日後に検認出頭指示書が郵送されてきた。同様の出頭指示書が長兄へも郵送されているはずである。

指示された日時に裁判所裁判官の前に、法定相続人と申立人一同会して、遺言書を閲覧確認することとなる。 この後、裁判所の検認済みの証明押印のものが、公認された遺言書となる。

後、数日後である。

 

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内部被爆

2014-10-03 10:37:33 | うんちく・小ネタ

唐突ではあるが、書き留めたメモに重要なものがあり、記載しておく

放射能内部被爆についての記述である。出典は不明。

 「放射能で汚染された牛肉を食べた人の内部被ばくの健康リスクについては、専門家で意見が分かれる。内部被ばくに詳しい矢ヶ崎克馬・琉球大学名誉教授は、「セシウムの生物学的半減期は100日、つまり人間の体の中では100日間で半分になるということが言われている」としながらも、「セシウムがバリウムに変化する際、ベータ線を放出し(ベータ崩壊)、バリウムになった後もガンマ線を放出する。ベータ線は1センチの範囲で体内の分子およそ2万個を次々に切断する放射線で、ガンマ線とはけた違いに大きな影響を人体に及ぼす。数字で言うと、外部被ばくの600倍が内部被ばくの実効線量(ヨーロッパ放射線リスク委員会のチェルノブイリ後の影響評価)」と語り、できるだけ放射性物質を体内に取り込まないことが重要と指摘する。」

(ここからは私のコメント)

空間線量の値にしても、原発事故前と事故後では、許容線量の基準が大幅に変えられている。 根拠も無しである。 現実が余りに許容量を超えているために、基準値を現実に合わせただけである。何のことはない、健康リスクが有るか無いかではなく、単なるつじつま合わせである。

数年前にキルギスという国に行った。 かの地に広漠たるゴーストタウンが有った。2012_027 2012_028

 どんな歴史が在ったのかと不思議で有ったが、ひょんな事から腑に落ちた。 世界で三番目に放射線量の高い地域なのだそうである。 http://brainz.org/ten-most-radioactive-places-earth/

かって、ソ連邦の時代からウラン採掘の最も盛んな地域であったらしい。上記の写真の地域は、今では人の住まない、ゴーストタウンである。

因みに、この記事では、福島が第一位、チェルノブイリが二位である。

 先日もインドのウラン採掘地域での新生児奇形や健康障害を持った子供の生誕が多発しているとの現実が、報道されていた。  専門家学者や権威筋ではウラン採掘とは無関係として、やっきになっているらしい。 積年の日本の水俣病の時の御用学者の動きと全く同じである。

専門家や学者や識者といわれる人々の・・・・・

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