うたかたの夢暮らし 睡夢山荘にて(Dream life of Siesta hut)

夢から覚めた泡沫のごときだよ、人生は・・
せめて、ごまめの歯ぎしりを聞いとくれ

大佛次郎の小説

2018-04-26 12:37:00 | 本と雑誌

八百屋がいる。会社員がいる。平和な小さい生活を営んでいて、戦争に出るのを望まなかった者も、義務の観念に励まされたり、近所への体裁や外聞を思い患って、けなげらしく振舞って家を出て来た者なのだ。誰れだって戦争より平和を望んでいた。

国が呼び出すまで、彼らは、自分の小さい巣の中に、親や妻子と、別れることなど夢にも考えずに静穏に暮らしていた筈なのである。

 

1948年に発表された大佛次郎の小説帰郷の一節で、日本軍敗残兵が武装解除されマライ地域からシンガポールに収容されるために徒歩で行く部隊の描写である。

戦後3年目という未だ混乱の時期に書かれ、この戦争の悲惨と国家の犯罪と誤りが、皮膚感覚として認識されていた時代の文章なのだろう。

この短い文章で、市井人の置かれた当時の社会認識を象徴的に語っているように思う。

彼らは、大東亜共栄圏などや国権の拡大や満州権益やらには、何の興味や知識も持たず意識せず暮らしていたのである。そして、突然国から呼出され、人殺しを強要され、結果、異郷の泥沼のジャングルの中で極度の飢餓と疲労と自殺用の手榴弾を持たされているのである。

国は、市井人の事をかくも軽く扱うものなのである。

大佛次郎の小説等は、今はもう殆ど読まれる機会も無いのであろうが・・・

書かれていることは、現実の社会、政治状況を鑑みると、優れてリアリティを帯びてくるのである。

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芽吹きの春

2018-04-26 09:48:38 | 四季

我が山荘の芽吹き

林檎(スリムレッド)植樹して3年目

ブルーベリー(今年はきちんと剪定したので、花芽を沢山つけました)

葡萄(巨峰 : 昨年はハクビシン獣害に。未だ花芽は固い)

柿(蜂屋柿 : 完全渋柿で吊るし柿にします。昨年は自然落下してしまいました、今年こそは!!)

紫陽花

葉桜のソメイヨシノと満開の山桜と

芽出しを待つ(馬鈴薯、石倉一本葱、九条ネギ)我が菜園

これから、菜園作業が本格化する。 

人参、オクラ、隠元の種撒き。 南瓜や茄子、西瓜の植え付け等。

 

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若い友人の来訪

2018-04-21 19:15:28 | ブログ

苗場山登山コース途上に赤湯温泉山口館がある。苗場登山ではなく秘湯を訪ねて数回訪問したことがある。

当ブログでも、15/10/02秘湯"赤湯温泉"として、訪問記録を掲載したことがある。

この赤湯温泉山口館の若き跡取りが、季節到来の多忙を前に我が山荘へ遊びに来た。可愛らしい婚約者同伴で!!

手前勝手に得意だと思っているイタリアン手料理でもてなした。

こんなに頑張ったのに、食べるのに夢中になって、写真撮り忘れてしまった。数少ない写真を掲載します。

此処だけはイタリアンから離れて、和のテイストに!!!

若い人が、ヨモギを知らないそうなので!!  ヨモギ摘みを!

ヨモギ大福は、お土産にお持たせも!!!

初々しい彼女は、遠く名古屋からお嫁にくるそうな!!   来春は山小屋の若女将に会える!!

幸せいっぱいの若人と食事と楽しい時間を過ごし、ワインの酔いも手伝って、微睡むごまめ睡夢人でした。

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花見宴

2018-04-17 12:36:42 | グルメ

山荘を拠点にここ4~5年、友人数人で花見宴を催している。

毎年の事ではあるが、満開桜の時期設定に苦慮している。例年に違わず今年も満開時期を失してしまった。

と、言いつつ7分の残り桜で十分楽しんだ。

発地の一本桜

周辺の名所桜と温泉を楽しんだ後は、山荘桜で宴会!!!

我がおもてなし料理を・・・・

山荘デッキで寒さを忍んで

最後は、庭のヨモギと九州からの餅米でヨモギ大福

そして、ライトアップした夜桜

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さくらんぼ 霜害対策作業

2018-04-11 08:00:29 | 農作業

花芽時に例年訪れる遅霜

夏日さえ出現する異常気象である。猫の目のような気象に生産農家は戦々恐々、気象予報に首っ引きである。

花芽が膨らむこの時期に、サクランボはマイナス1.7度以下に気温が下がると花芽が凍って発芽不良となる。

林檎は-2.8度で、本果樹園栽培品目では、サクランボが一番寒さに弱いのだ゛そうである。

そして、昨日は午前2:30起床で3:00から、さくらんほ園で早朝作業を経験した。

当日の日の出時刻が5:18であり、日の出直前が最も気温低下することから、此れをピークに火を焚き保温を図るのである。

蝋を満たした缶がサクランボの果樹列に予め設置準備してある。これの中の芯に灯油を注ぎ、火を付けて回るのである。私が担当した個数が40数個に1時間がかりで火を付けるのである。順調に蝋燭が解け燃えだすまで消えるものも有るので、これをチェックしながら灯油の追加や火を付け直す作業が続く。

日の出前、午前5:00気温はいよいよ、-1度を超えている。リーダーの合図で火勢をピークに上げる。 

午前6:00消化完了で作業終了である。 霜害も無事回避され、新体験を得て早朝作業を終了した。

ここのさくらんぼ畑で約100個の蝋缶を燃やしたのだが、この他に80個と60個規模が一づつ在り、当日の作業員は4人であった。

この様な作業と手間が掛かるのである。高額になるのも・・・・・

又、今月16日に-2度予報がある。

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