うたかたの夢暮らし 睡夢山荘にて(Dream life of Siesta hut)

夢から覚めた泡沫のごときだよ、人生は・・
せめて、ごまめの歯ぎしりを聞いとくれ

統治と内部通報

2017-05-27 23:10:19 | 社会・経済

加計学園問題の文科省文書についての前事務次官に対する、菅官房長官発言と姿勢に呆れている❗

組織体の不正や法的整合性を担保するために、いわゆる統治の重要な手立てとして、内部通報の活用がある。

一般的な企業にとって、一度粉飾決算や商品の不当表示等の不正が明らかになれば、消費者、株主等のステークホルダーから激しい非難を受け、最悪には市場からの撤退排除を余儀無くされてしまう昨今である。 ましてや国民の負託を得て国家権力を握り国家の命運を担うべき政府と国家官僚組織は、このことに関して最も敏感でなければならないものであろう。

企業法務関連弁護士のHPに以下が有った

コーポレートガバナンス改革と結び付く今後の内部通報制度

会社法の改正に伴う会社法施行規則等の改正案が公表され、ほぼ全容が明らかになりました。議論すべき問題点はたくさんありますが、いずれにおいても、企業不祥事の早期発見等を目的とした内部通報制度の充実について条文(条項)に明記されることになり、企業おいては、今後の対応が喫緊の課題になりそうです。   上場会社は、その従業員等が不利益を被る危険を懸念することなく、違法または不適切な行為・情報開示等に関する情報や真摯な疑念を伝えことができるよう、また、伝えられた情報や疑念が客観的に検証され適切に活用できるよう内部通報できる適切な体制整備を行うべきである。取締役会は、こうした体制整備を実現にする責務を負うともに、その運用状況を監督すべきである。(基本原則)
上場会社は、内部通報に係る体制整備の一環として、経営陣から独立した窓口の設置(例えば、社外取締役と監査役による合議体を窓口とする等)を行うべきであり、また情報提供者の秘匿と不利益取扱禁止に関する規律を整備すべきである。(補充原則)

 市場と株主そして何より一般消費者の厳しい目に曝されている世界の企業は、上記のように、自らの組織を不正や不祥事、堕落から守るための方策として、今や当たり前の制度となっているのが内部通報制度なのである。

 しかるに、もっと厳しく高度な統治システムを持たなければならない政府の官房長官が、実質の内部通報者の個人的瑕疵や人格までアゲツライ、感情的な対応をするとは、不祥事企業の総務担当重役以下のなせる様ではないのか?

内部通報者ほど自らの組織の弱体化や崩壊を未然に防ぐ助けの神なのであろうに、これを保護するどころか全くの敵として扱う様子は正気の沙汰ではなく、統治と内部通報の基本原則さえもご存じないのであろう??

この国は崩壊の危機に向かっているのだろうか??

願わくば国でなく、現政権政府の崩壊に留まって欲しいものである。

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村上春樹氏、平成12年発刊の辺境‣近境読んだ

2017-05-21 01:01:23 | 日記・エッセイ・コラム

ノーベル賞候補作家の旅行記である

この中の“ノモンハンの鉄の墓場”の一節に思った。

村上春樹氏は僕とほぼ同世代、同級生であろう。

敗戦を迎えて約2年後に生まれた僕たち世代の教科書では、みじめな戦争の痛手と戦後民主主義の明るさとが色濃く反映されていたのであろう。

泥沼の戦争へ突き進んでいく大きな契機としての“ノモンハン事件”は、字数は少ないのだが、日本近代史の負の事績として記述されていたように思う。

満州事変などと同様に、正式な宣戦布告がない紛争であったため、事件としての記述が歴史教科書ではなされているのだが、モンゴル側ではハルハ河戦争と記され、1939年に勃発し日本人将兵約2万人が死亡したれっきとした戦争なのである。

村上は自らの小説にノモンハン戦争を登場させた経緯から、取材を通じて此処に旅したものだという。

(僕も村上が旅行した4~5年前の1991年にノモンハンにそう遠くない長春、吉林、大連を旅行したことがある。近いうちにこの旅行記も掲載しよう)

 ノモンハンは中国北東部、所謂満州とモンゴルとロシアの境界線上に位置し、長春から北西の方角2000km位にある。村上はノモンハンの最寄りハイラルまで長春、ハルピンを経て列車で入り、ハイラルから250km位をランドクルーザでノモンハンへ行ったとある。

ノモンハン戦争で戦った日本軍の兵士の多くははるばるハイラルから完全軍装で、徒歩で国境地域まで約250キロ(だいたい東京から浜松までの距離だ)の荒野を行軍してきたとある

そして季節は村上が旅した同時期で雨期である。風が無いとすさまじい数の蠅、虻、蚊の大群が体中に纏わりつき食いついてくる。雨期とは言え砂漠地域の慢性的な水不足に加えて、小銃、弾薬、食飲料、野営道具等その他を持って、道の無い荒野を東京から浜松までの距離を歩くのである。

 ただ単に冒険の旅なのでは無い、戦闘に行くのである。戦場に着いた時には精も根も尽き果てていたのではなかっただろうか? 民間の車両を掻き集めてもとても兵士の輸送に供するだけの数が無いのである。

 「**部隊はハイラルから国境地帯まで行軍した」と書かれた資料を読むとそうなのか!”と、知識として認識するだけだが、実際に現場に来てみると、その行為が意味する現実的なすさまじさを前に唖然として言葉を失うと、村上は書く。

 一方ソビエト軍は予め補給路を築き上げたうえで、改めて組織的攻勢に移ったとされ、明らかに双方の戦略眼の違いが戦闘の結果として現れてくるのである。

 村上は言う、ノモンハン戦争は「あまりに日本的であり日本人的であった」戦争である。

日本人の非近代を引きずった世界観(戦争観)が、ソビエトという新しい組み換えを受けた世界観(戦争観)に完膚なきまでに撃破され蹂躙された最初の体験であった。そして何より注目すべきは軍指導者はそこから何一つとして教訓を得なかった。そのまま全く同じパターンで南方戦線を戦い、兵士たちの多くは殆ど意味のない死に方をし名も無き消耗品として極めて効率悪く殺されていったと。

 そして、僕も思う

現場の兵士は東北の或いは九州や北海道のバスも一日一本しか走らないような片田舎の百姓次男坊や三男坊達で、意味も分からず日の丸旗で勝ってくるぞと送り出された人達なのであろう。

戦争指導者達が前近代的な戦略眼で企画した眼暗滅法な戦争だということも知らされずに、意味のない死に方だとも名もなき消耗品として扱われていたとも知らず、お国のためだと思って殺されて行ったのだと・・・。

 そして、もう一つ

このノモンハンは、果てしない荒野に今もなお戦車や鉄兜の残骸が放置された何もないところなのであるそうだ。最重要戦略拠点であり、数万人の人間の生き血で染まった処なのに、多寡だか七八十年過ぎたら殆ど価値のない誰も振り向きも訪れもしない場所になっているのである。

戦争指導者のあられもない大東亜共栄圏や八紘一宇等という誇大妄想に踊らされた生命線だったのであろう。

 現代の尖閣諸島や竹島は、これと違わないか???

貴方や私は、ノモンハンで名もなき消耗品として殺された田舎の次男坊や三男坊とどこか似てはいないだろうか??

尖閣や竹島を争うことが、この後100年どんな意味を持つことになるのかを考えてみたいものである

 

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ストーブ用薪の調達

2017-05-14 07:02:00 | 四季

果樹剪定伐採を得て薪長者になったのだが、欲深いもので新たな薪材提供の話が舞い込んだら嬉々として貰いに奔走した。

雑木林を伐採して楢の木を椎茸原木用として出荷している近隣から、不要な栗の木や桜が有るけど使うならと話を頂いた。

栗や桜はストーブ用薪材としては果樹木より数段上等なのである。垂涎垂涎・・・

必要な木材は運び出したから、欲しいものは何でも持ち出して良いとの現地案内を得て山林の奥深く切り出しに行った。

垂涎の丸太が散在しているのを、動かせる長さにチェンソーで切り離して、山の急斜面を転げ落とすのである。

トラックの入る林道まで転げ落として、これを玉切り後トラックで積み出すのだが、我が愛車のピックアップ型軽トラックでは1回の積載量が少ないので、4往復もした。

玉切り搬入の後は、薪割りである。

 

アー 今年の冬はもう安心である。

日本酒純米谷川岳1升と手作りケーキを、お礼挨拶に持参した。

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春の息吹

2017-05-13 07:27:52 | 四季

春の息吹を食す

筍が我が山荘敷地にニョキニョキ  これは、頂きましょう!!

ヨモギも旨そうなので草大福にした

果樹園は林檎の花が満開を迎えた。 受粉作業が終わると、気の遠くなるような摘花作業である。

次の写真は摘花前と摘花後の様子である。 見るも無残に摘花する。

実を付けても美味しくない、二年枝に付く花は全て落としてしまう。 しかし、この2年枝に一番多くの花を付けるのだから無残なものである。

我が山荘の林檎にも初めての花が付いたし、葡萄にも新芽が噴出した。

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菜園の作物植え付け大忙し

2017-05-12 08:55:51 | 四季

春になり地温も上がって、作物の植え付けで大忙しである。

今年の菜園植え付けレイアウトも決まって、此れが全景!

今年の特徴は、スイカと南瓜を立体栽培にすること。

手前がスイカ、奥が南瓜である。立体に伸ばすことで畠面積を効率利用出来そう???

同じくエンドウ豆もインゲン豆も垂直栽培にした。

トマトは定番のアイコである。もう少し伸びたらビニールハウスになる。

茄子とピーマン、唐辛子、バジル

ジャガイモは、北あかりと男爵、メークインは種イモが売り切れで間に合わず・・・・

薩摩芋は船底植えにした。玉葱は順調な成長で近隣農家からお褒めを頂いている。

長葱(石倉葱)は苗作りからの挑戦である。

コメント (2)
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