訃報は何時も突然である。
義弟と言っても2歳年長であるが、7年程の闘病の末に逝った。通夜に間に合うべく、22時間かけて1400kmの長距離ドライブを敢行した。
幸いにも喪主の妹や二人の甥達は落ち着いていた。長い介護と闘病は互いの別れのシュミレーションの時ともなったのであろうか? 哀しみの中にも親密で温かさが溢れ悔いなくサポートしてきた者の爽やかさがあった葬儀に思えた。
弔問に参列しながら、彼らの心情を思い連句
花冷えに 乾き音する 骨箱の
櫻咲き 雪降る日にや 骨拾い
逝きし日に 募る思いの なごり雪
亡き人と 遊びし春や 夢枕
夢に立つ 父の姿や 別れ霜