猪瀬知事や安倍政権、取り巻きのマスコミがこぞって鼓舞している東京招致について、苦々しく思っている都民がここに居る。
都民や国民全てが五輪招致に、こぞって賛同しているかのような報道、キャンペーンが続いている。
彼らの五輪招致の最大の動機が“経済効果”であるらしい。
浅ましく、さもしいとしか、思えない動機である。
彼らにはどんなに浅ましいと蔑まれようとも、それを覆すほどの利得が転がり込むのであろう。
経済効果の恩恵に預かれるのは、お金を資本として投下可能な大金持ちであり企業なのに、全ての人に恩恵があるかのように言うのは、アベノミクスで景気が良くなり生活が良くなるという幻想を振りまいた者達と全く同じものなのである
株は上がったよ！ ⇒ 貴方は株を売り買いしましたか？
億ションの売れ行きが好調！ ⇒ 貴方は億ションを買う余裕がありますか？
円安で輸出が好調！ ⇒ 貴方は輸出大企業に勤めていますか？或いは給料が上がりましたか？
ガソリン代は値上げ、マヨネーズやケチャップ、小麦が値上げ、電気代が値上げ、消費税値上げに介護保険値上げ、 何のことは無いアベノミクスとは、全ての生活基礎物品が値上げされただけじゃないか・・・
そして、問題なのは“家計に占める生活基礎物品の比率”だ
30万円の家計の人にとって、生活基礎物品に掛かる費用は少なくとも15～18万円位であろう。この場合家計に占める占有率は50％～60％である。
一方家計100万円の人でも生活基礎物品に掛かる費用にあまり変化はない。この場合仮に20万円としたら占有率は20％である。
生活基礎物品比率 ＝ エンゲル係数の高い家計に基礎物品値上げはボディブローに応えるのである。 30万円の人は可処分部分が12万円有ったものが10万円に減り、100万円の人は80万円が78万円になる。 金持ちの家計には殆んど苦痛を感じない程度の値上げといえるのだ。
加えて、金持ちの儲けの為の五輪を呼び開催運営する費用は、貧乏人から集めた税金を使うのである。
踏んだり蹴ったりである。私、貧乏人は・・・・
そして、経済効果に浅ましさや、疚しさを覚えるのも、震災原発復興が後回しにされることの痛みがあるからである。 こちらが先だろう！！
汚染水は垂れ流し、風評被害を名目にホントの危険性は広報しない。
金持ちが何を好んで福島産を買うものか！！ もともと彼らは松坂牛かフォアグラかキャビアを喰っていたのだ。フォアグラやキャビアを数回我慢すれば無毒の輸入品を手に入れることは容易いことなのだ。 金持ちは、いつでも日本を逃げ出すことができるが、貧乏人は身動き出来ないのである。
だから、金持ちは震災原発復興は後回しなのである。
もう一つ、困ったことに、日本人の大部分が自分は貧乏人だとは思ってないらしいことなのである。
