母と父の何回目かの法事を口実に、郷里の鹿児島への旅を企画した。
金は無いが時間は、有り余っている前期高齢者である。金を掛けずにゆっくりと途上を楽しむ旅が出来そうである。
当初、旧友を訪ねて北陸道から日本海側を巡り九州を北から縦断するルートをイメージしたのであるが、今回の熊本地震である。
災厄に遭われて困難な状況の被災地の方々には申し訳ないし、混乱した地域道路を邪魔してはいけないので、フェリーの利用も考慮した。
最終的に計画したルートは、以下のマップのとおりである。
今回の旅は、高速道路を使わない、車は燃費の良いプリウス(22万キロ既走破)である。宿泊は野営で過ごすのを基本とする。
往路計画予算では総走行距離1600Kmガソリン代約9000円、キャンプ場6泊ホテル1泊 宿泊代合計24000円、フェリー25300円、食費50000円、合計108300円である。
何とエンゲル係数の高い計画であろうか??? 旅は各地の旨いものを楽しむのも目的の一つであるから仕方がない・・・・??
野営の資機材を置いてある群馬に一旦、北上してから旅は始まるのである。
実質的起点が群馬県みなかみ町であることから、期しくも、旅の前半は大河ドラマ真田の由緒を訪ねる旅になりそうである。
戦国期の真田氏城郭には以下の城がある。
上田城、真田本城、戸石城、沼田城、岩櫃城、名胡桃城
このうち、沼田城と名胡桃城は、みなかみの出発拠点の近くにあり、何度か訪れた場所である。
沼田城は上越線沼田駅からは見上げるような高台に位置しており、これは利根川の河岸段丘の上に位置するのであろう。実際は沼田城そのものは無く城址が有るだけだが、季節には酔いしれるほど見事な桜が咲く。
名胡桃城はその対岸の河岸段丘に位置しており北に谷川岳を背負い、南に利根川の流れと赤城連山の絶景を望める。ここも遺構のみではあるが、天然の要害と戦略的な位置取りから重要な城だったのであろう。
最近訪れたら、大河ドラマを当て込んだな!と、一目瞭然なでっち上げ遺跡の態で、訪れる客も呆れていた。浅はかで浅ましい観光施策を考える地方政治家と地方官僚が、一方では土木利権を当て込んでいるのではと、つい僻目になりそうである。もちろんも地方創成などと、ばら撒きしている中央政府にも、その責任の一端が有りそうだが・・・・
沼田城、名胡桃城を起点に岩櫃城、真田本城、上田城~最後は真田親子が配流された九度山まで、辿る計画である。 その他、松本城、郡上八幡城、岐阜城など旅の前半は古城巡りの旅となりそうである。
真田の歴史を訪ねる途上からのレポートと併せて乞うご期待