妻が雛飾りを出した。
我が家のは、内裏雛と三人官女のつましいものである。
娘が産まれたほぼ一年後辺りに、祖父母からの資金提供が有って、内裏雛2体を揃えたものである。
当時は六畳と四畳半のアパート住まいであれば、妥当なところであったのだろう。
それでも高度成長期の走り出した時代だ。
自分達の子供時代には手に入れられなかった分、眩しいばかりの贅沢品であった。
それから、三人官女を揃えたのは娘が中学生になった年であっただろうか!!
家族三人で、岩槻の人形の町で買い求めた物である。
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幸いにも娘も縁付いた今、老妻と人形を愛でる陽だまりである。
老妻に厳しく諌められる、左右大臣が欲しいと言う老爺である。