【あれの正式名称は“案内板”なんだってさ】
今回のテーマは、羽田空港国内線を例にとると、保安検査場の上にあるボーディングボードっていうのかしら、要は当該便に空席がどれだけあるのかを示す案内板のことなんだ。
(手書きで恐縮だが、たとえばこんな表示がされた案内板ね)
問題にしたいのは、○と×なら空席の有り無しであろうことが容易に推測できるが、△ってどういうこと(どういう意味)なのかってことなのよ。
一般常識的に考えて、△は「残りわずかだが空席あり」ということであろうと思うよね?
ところが実際には違うのではないかという経験をしたので、以下へ語っていきたい。
【もちろんこれは羽田での話】
とある場所にて、その搭乗案内板とにらめっこをしていた当方。
搭乗予定は、19:55発の沖縄/那覇行きのJAL925便。
この便は、従前からレポートしているように、本来なら使用機材が国内線では大型に属する767であるのだが、乗客が少ないこともあって中型機の73Hへ変更されたんだわ。
なおかつ同様にコロナ過もあって、この前のJAL923便が欠航したわけよ。
自分は本来923便が当該予定のところ、925便へ変更となったことから4時間の待ちぼうけを喰らったのは過去ログのとおり。
何度も語ってきているが、元々、羽田沖縄の路線は人気かつ修行僧だらけであるため、FクラスやクラスJの競争率はどうしたって高い。
そんなところへ、狙った便は欠航して次便扱いで2倍の競争になり、かつこの機材変更だから、さらに倍つまり4倍の競争率になったんだな。
だから、この案内板でもクラスJが×の表示となっていたのは、至極当然のことであり、オレのようなクラスJに群がる僧侶が何人もいたんだろうから、まず自分が座れることになるという期待はしていなかった。
【話は少し戻って】
自分はこの日の朝、空港へ到着してすぐにクラスJシートへのアップグレードの手続きを仕掛けたが、当然満席。
だから、当該席へのキャンセル(空席)待ちの手続きを行ってから、ある地方に向かって旅行へ出かけたワケ。
その後羽田に戻って4時間待ちの間、とある場所から全く期待せずに前述のゲートCの出発(搭乗)案内ボードを見ていた。
どんなに眺めていてもクラスJの空席状況が×だったのに、出発75分前になったら突然×が△に変わったんだよね。
思わず、「えっ・・・」と声が出るほどで何度もボードを確認するが、どうやら間違っていない様子。
まだ、出発までだいぶ時間は早かったが、ヘンな期待が突然膨らんでしまい早足で保安検査場へ向かう。
もう一度、例の案内板をしっかり目視。
その後、目的の便のクラスJ席が”△”であったことを確認したうえで空席待ちの集合場所へ向かう。
【自分の空席待ちの順番が気になる】
その集合場所へ半ばウキウキしながら、向かうことにした当方。
だって、出発時刻の14時間前に空席待ちの手続きを行ったから、早い順番の札を手に入れていることが期待できた。
最低でも、アップグレードの空席待ち1番手はともかく2番手くらいには収まっていることが想像できたからさ。
本来なら、時間までラウンジで時間を過ごすのだろうけれど、まずは一目散に目的の場所へ向かうしかなかった。
詳しい人には説明不要だが空席待ちカウンターには、キャンセル待ちの優先順に待っている人数と合わせて、その種別の一番手がモニターに表示されているので、ズバリと出ていないのだが概ね予想できるんだよ。
そうしたらモニターには、種別Sの一番手が整理番号6と表示されて、その下に3となっていたんだよね。
つまり、自分と同じ種別Sの人が6番の人を先頭に、ほか3名待っていることが分かった。
厳密には、種別AやBの人もいっぱい待っていたのだけど、沖縄線に限っては種別Aの人まで空席が出ることは、まず期待できない。
で、いよいよ、自分の番号を確認してみる。
(整理番号と順番は全く関係ないが、経験上、種別Sだと1桁か2桁であることが多い。)
すると、空席待ちの案内板には種別S「6番」、以下数名という表示を確認した。
つまり、オレの空席待ちの順番はバッチリ一番手だったのだ。
ゆえに、さっき見た案内板では△の表示があることを何度も何度も確認したから、これでアップグレードのほぼ確定が決定したことを意味するわけ。
もう、これまで気持ちを語っていたようにアップグレードできることを完全に諦めていたから、嬉しくて仕方がなかった。
当然、大人しく待っていられるわけもなく、落ち着かない様子で集合場所で待つことになるんだ。
【いよいよ集合時間に】
時刻は19:30、集合場所で当該便の空席待ちに関するアナウンス放送が始まった。
「いよっ!待ってましたっ!!」
と声を掛けんばかり、ドヤ顔でこのチケットを握りしめ、当確であるという嬉しい気持ちを抑えつつ、アップグレードの手続きを行うべく、ややフライング気味にカウンターにゆっくり歩き始めた。
そりゃ14時間前に手続きしたわけだし、一番札だし、表示が△だったわけだからな・・・。
そんなようなあらゆる感情が沸き起こった状態で、まもなくカウンターに到着するころアナウンス放送が続けられる。
そう、それはまるで勝利のアナウンスの続きを聞くために・・・
・・・はずだったが、聞き馴染みのある”あの”アナウンスが流れるんだよな。
「…沖縄行き925便のクラスJシートは予約分で満席となりました。お待ちいただいたのにもかかわらずご期待に沿えず申し訳ありません」
は?
どういうこと??
【おいおいそりゃ無いぜ】
ほぼカウンターの真ん前までニヤつきながら歩いていたところに踵を返すことになるわけだから、当然面食らう(笑)
カウンターのお姉ちゃんがなんとも憎たらしい顔に見えたのは当然気のせいなのだが。
久々に勝手な思い込みで、カウンター前にカウンターを喰らいしっかりダメージを貰ったのだが、そうなるとあの△はどういう意味なんだろうか。
【考えられることは4つ】
ひとつは、自分があの案内板を見間違えたということなんだけど、でもこれはちょっと考えにくい。
何度も何度もこの目で確認したからね。
もうひとつは、表示のミス。
これも考えにくいのだけど、△が「残りわずかだが空席あり」であるとするならば、当日の空席待ちが優先されるので、ミスであるしか考えられない。
もうひとつ考えられるのは、△が「わずかに空席あり」という意味ではないということ。
これが一番それっぽいのだけど、じゃあ△ってどういう意味なの??という疑問が残る。
最後に考えられるのは、ダマテンで当日生じた空席分をJAL側が誰かに売ったということ。
仮にオーバーブッキングがあったとしても、空席ありの状態にはしないからだ。
まあ、ダマテンで売ったほうがお金の面ではJALは正解だよな。
そりゃ空席を1000円で座席を用意するより、定価の4万とか5万で買う人がいるならその方がいいもん。
オレがJALならそうするわ。
【結局真実は謎のまま】
分かっていることは、自分がその便の座席をアップグレードできなかったっていう事実。
(もしカウンターに到達していたら、危うく相当恥ずかしい思いをするところだった。)
そしてたとえ、14時間前の空席待ちが手続き出来ていたとして、当日空席ありの△表示が出ていたとしてもそれが確定しているわけでないということだ。
【あの儚い喜びを返してくれ】
自分の経験上、△表示があろうがなかろうがこれまで空席待ち1番手だと、100%の確率でアップグレード出来た。
(数少ない経験だから、打率10割もまだ可能性があったんだけどな。)
これはコロナのような社会的事情および情勢が加味されることであるので、座席の絶対数が少なかったり観光シーズン真っただ中だったりすれば、当然難しくなる。
ちなみに、自分が搭乗した925便の普通席は、ガラガラと呼べるほどで座席数の1/3ほどしか利用客がいなかった。
(普通席の前方に陣取っていたんだけど、後ろはホントにガラガラでね。)
つまり本来であれば、JAL側の機材変更は利用する全乗客数を鑑みれば当然の選択であったわけだから、今回クラスJシートを利用した客は、もしかすると・・・
金持ちか同業者が大勢を占めていたとしか思えない勘定になるってことか。
だったら、やっぱり当該便のアップグレードはどうあれ難しかったんだろうということで納得するしかないなぁ。
【後日談】
後日、また羽田空港に行ったのでよくその案内ボードを見ていたんだけど、案内板の右下に注釈があった。
肝心の△の意味がきちんとね。
ねぇ~、「空席少々」って書いてありますけどぉ~???
そうなると、あの△と表示されたことって、謎が深まるだけなんですけど・・・どなたか教えてください!!
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