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【今回は5作品をイッキ読み!】
今回は評論第十三弾として最近読んだ5作品を勝手に評価したい。
内容は似鳥鶏次作品4つ、中山七里作品1つの合計5作品について読書感想文として紹介しよう。
「まもなく電車が出現します(2011年5月 創元推理文庫 ) 似鳥鶏 95」
「市立高校シリーズ」の4巻目。
短編連作集。
段々と探偵役である先輩のシェア率が下がってきて主人公ベースになりつつある作品。
短編集だが大筋は一話完結だが連作集になっている。
この作品のすごいのは、恋愛の甘酸っぱい場面までミステリーになっているんだから驚きよ。
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「いわゆる天使の文化祭(2011年12月 創元推理文庫 似鳥鶏 70」
「市立高校シリーズ」の5巻目。
1冊ものだが、大筋は市立モノとして成立している。
長編であることもあったが、結論がどうしても遠いため馴染めず、これまでの市立モノで最も読みにくかった作品。
オールキャストだが登場人物がちょっと多いこともマイナスだったのかも。
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「昨日まで不思議の校舎(2013年4月 創元推理文庫) 似鳥鶏 60」
「市立高校シリーズ」の6巻目。
中盤までかかる導入が耐えられなくなりそうになり、これには大減点。
まあ、いつもの名探偵登場からは崖を降りるかのような展開になるのでしっかり読み切れることになる。
でもねぇ、初めて読むのをやめようかと思った作品。
勿論、やめなくてよかったんだけど。
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「家庭用事件(2016年4月 創元推理文庫) 似鳥鶏 58」
「市立高校シリーズ」の7巻目。
短編集。
時代が前後してしまいモヤッとするところが萎える。
「優しくないし健気でもない」という最後の短編では、”え?いまさらそれ言う??”というところ等々ね。
とにかく・・・狡さも感じたモヤッとばかりの作品集だった。
まあ世界観が大事なものだからな、評価は分かれるところかも。
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【今回のMVPは?】
「さよならドビュッシー(2010年1月 宝島社 / 2011年1月 宝島社文庫) 中山七里 ??」
「岬洋介シリーズ」の1巻目。
実写化されたらしいが、再現は相当難しかったに違いない。
それというのは序盤の壮絶な事件と最後までのヒロインの容姿について等だ。
というかそれ以前に、結末はまさかの展開で誰もが相当裏切られると思う。
こんな推理小説、おそらく他にない。
だけど、中盤のヒロインの描写については相当萎えるので評価のしようがない。
ネタは満点だがストーリーは・・・
こればかりは点数も付けられないほど、そしてラストトリックにはとにかく驚かされた。
ミステリー好きとしては、この一冊は避けて通れないはず。
音楽に造詣がないと中盤ダレ必至だけどな、まあおススメよ。
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