<その4からのつづき>
【新幹線“たにがわ”はクセあり編成】
ちょっと横道というか脱線しますね。(新幹線だけに?)
当初、東京から前橋に向かうにあたり、時間の都合で高崎まで新幹線を使わなくてはならなくなったんだ。
そこで、高崎までは北陸新幹線でも上越新幹線でも行けることから、その選択肢はいっぱいあったのだけど、実は大宮までは東北新幹線と併用区間であるため、それぞれの本数は案外多くないのよ。
そこで目に着いたのが、この「たにがわ」。
一般的に新幹線は、普通自由席+普通指定席というベース編成に、グリーン車だったりグランクラスが接続される編成になっている。
ところがこのたにがわは、自由席+グリーン車(+グランクラス)という珍しい編成になっているのだ。
しかもえきねっと経由で早割にてチケットレス切符を買えば、30%オフという嬉しい設定がある。
(上図が上越新幹線”たにがわ”の編成。かなり特殊な編成になっているのは、JR東日本オリジナル編成が組めるということに関係してハズだ。もちろん持論ね。)
もっといえば、これより12分先に発車する「とき」があり、当初はそんな「たにがわ」の存在を知らなかったから、この新幹線「とき」の指定席で移動することを計画していた。
ところが、こちらは割引制度区間外であり、なおかつ、たにがわのグリーン車3割オフの価格と“とき”の指定席代金と差があんまり無いと分かったから、後者の便を選択したという経緯になっている。
(初のE7系の乗車デビューが、まさかのグリーン車になるとはね。さすがに快適だったけれど、自由席も含め華の金曜日にガラッガラだったのは気になったなぁ。)
結果的には、12分後の列車を選択したことが奏功したことということを、これまでのノーガキレポによってお分かりいただけたかと思うので詳細は省きますが・・・。
不運ながらも自分の選択した結果が、なんとかこの旅をキープできているという幸運に、やけくそ気味で買った弁当を噛みしめながら上州路を北上しているのだった。
(売店にくたびれたように陳列されていた賞味期限直前の駅弁を無意識で購入したけれど、冷静だったら冷たくてイマイチだったであろうこのお弁当が、マジで信じられないくらい美味しかったのは、間に合ったという安心感もあってのことかもしれない。)
【嘘みたいにスムーズな移動へ】
この日の移動は何だったのかと思うほど、座席快適グリーン車に乗車した「たにがわ」号は定刻に高崎に着き、その後両毛線へ乗り継ぎ、前橋へと駒を進めることになった。
高崎駅での階段移動、前橋駅での下りの階段・・・もう疲れすぎているのにウトウトもできないほど目がバッキバキのオレは、前橋駅の改札出口直前で、ピタリと動きが止まってしまった。
え?
Suicaがないじゃん?
(JALカード付きのクレカのことね)
【さすがに血の気が引いたオレ】
自動改札前で大荷物を広げ始めて物色を始めるが、いつものポケットに入っていないことで、荷物のどこにも混ざっていないことは分かっていた。
しかし、このままだと改札を出られないからケーサツにも行けない。
分かっていることは、浜松町から乗車した記録があるはずのSuicaが手元にないということだ。
このSuicaには、浜松町から高崎経由で前橋まで購入されている乗車券および、先に登場したたにがわのチケットレス予約も刻まれているのよ。
加えてこのSuica、JALカード+view機能が付いたJCBとのトリプルカードだから、拾われて悪用されるおそれもある。
さあ、オレはどう乗り越えようかと荷物を片付けながら、冷静さを取り戻してもいた気がする。
<その6へつづく>
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