今日も寒いですが・・・・昨日は、めちゃくちゃ寒かったです。
そんな中、神戸大学まで行ってきました。
自然大学の授業で『土壌』の事を勉強するためです。
この寒さの中、外をうろつくのは大変だろうと、防寒対策いっぱいして行きました。
でも、最初の説明で、ほとんど室内での講義と聞きホッとしました。
私たちが行ったのは、農学部生命機能化学科。
ここで土壌の事を研究されてる先生や生徒さん達に
いろいろ教えていただきました。
私は土は地面から何メートルも下の方にもあるものだと思っていました。
ところが
そうです、せいぜい深くても2m位まで。
普通は20㎝ほどなんですって。
土壌とは・・・岩石が風化によって細かくなった物に、動物の遺体や、植物の朽ちたものが
微生物などに寄って分解された物が加わったもの。
ですので先生たちは、研究のために穴を掘りますが
下の図のように、さほど大きなものではありません。
この大きさって、人が入るのにぴったり。
穴を掘ってると、どなたか亡くなられたんですかってよく聞かれるそうです
この穴に座っていろいろ気が付くことを話し合うんだそうです。
土にもいろんな種類があるそうです。
先生が一番好きなのが「黒ボク土」
携帯の待ち受け画面にもされてます(見せていただきました、ほんとでした)
そこで、私たちも学校の裏にある畑を掘ってみる事に・・・。
といっても掘るのは、先生。
そして掘ったら、説明…この辺で色が変わってるでしょう。
最初は造成のために入れられた土が黄色っぽいが
その後、畑にしていろいろ手を加えたので、上の方は黒っぽくなっています。
これは研究室に置いてあった土壌の断面。
実際に地面を掘り表面に強力な接着剤のようなものを塗りシートを張り付けて
乾いたころにシートをはがすと地面の断面が張り付いて のようなものができるそうです。
よく見ると、岩や木の根なども見えました。
午後からは、生徒さん達による実験。
【PH】
日本の土壌は、雨が多いので酸性のものが多いそうです。
雨で土中のカルシウムなどが流されてしまうからだそうです。
いろんな土壌のPHを調べました。
【緩衝能】
土にはある緩衝能・・・酸性雨が降っても出来るだけ今のPHを保とうとするような力。
畑で取ってきた土と石英の粉で見比べます。
酸を加えた土と加えない土の溶液にPHによって色の変わる試薬を入れて実験。
石英のほうは確実に色が変わりましたが、土はほとんど変化しません。
つまり土には酸性成分を取り込む力があることが分かります。
【吸着】
土の持つ吸着力の実験。
今回も土と石英の粉を使い、両方に水を入れてよく混ぜます。
そしてその中に、着色料を入れて様子を見ます。
溶液は左が石英、右が土・・・・着色料の色がほとんど出てませんね。
【呼吸】
土は呼吸しているそうです。
先ほど掘った畑の土と、数日前に取ってきて温めておいた土で実験。
呼吸するということは、つまり微生物が呼吸してるということ。
なので温めるとその活動が活発になっているという実験です。
アルカリから中性に近づくとピンクから白に変化する試薬をつかいます。
⇒
左が温めた土 最初は同じピンク色 ⇒ 上が温めた土 だいぶ白っぽくなりました。
今回の実験は、生徒さんたちが自分たちで考えた物だそうです。
とても可愛く、とても楽しい授業でした。
土といえば野菜や植物を育てるために欠かせません。
いろんな事、アジサイの事、黒大豆の連作の事などなど・・・
今までの土に対する考えを新たにして帰って来ました。
こういう機会が無いと絶対得られない知識。
面白かったです。