少し前ですが、長居植物園でシニア大学の講義がありました。
午前中は、自然史博物館の講堂での座学。
お昼からは園内を回って木の実を観察。
木の実の成り立ちや機能を勉強しました。
木の実の目的は言うまでもなく子孫繁栄。
風に乗って飛んでいくもの。
鳥や動物に食べられる事で移動するもの。
自分で弾き飛ばすもの。
水に流れて移動するもの・・・などなど。
いろんな花が咲いて、いろんな実や種を付けます。
風で飛んでいくものもいろいろありますが、
まず思い浮かべるのは、イロハモミジのようなプロペラですが
他にもいろいろありますね。
ほとんど、知らないものばかりです。
たとえばイロハモミジ、
2枚の羽根でヒラヒラ飛んでいくと思っていましたが、
実際飛ぶときは、二つに割れてひとつづつで飛ぶそうです。
2枚だとクルクル回って、近場に落ちるだけ。
でも1枚になると、ヒラヒラ風に乗って遠くまで飛ぶそうです。
先生が手に持っているのは、ハネフクベという世界最大の羽根で飛ぶ種です。
それを高い所から落とすために長い棒を使って見せて下さいました。
グライダーのように滑空する様子は面白かったですよ。
園内で見つけた 飛ぶ種たち。
食べられて運ばれるものはたくさんありますよね。
同じように見える赤い実ですが、成り立ちは全く違うこと初めて知りました。
ガクが膨れて見になるもの、雄蕊が膨れたもの、メシベが実ったもの等々。
ハナミズキとムクノキも実がいっぱい。
園内の同じ木の実でも、実がほとんどなくなってる木もあれば
まだ実がいっぱい残ってる木があります。
なんでだろう??
その前に、ムクノキの実はとてもおいしいそうです。
ではということで食べてみました。
そして思い出しました・・食べた事ある!!
子どもの頃、食べた記憶がよみがえりました。
先生曰く、実が残ってる木より、少なくなってる木のほうが美味しい。
食べ比べると、やはりおいしい、味が濃い気がしました。
そこで質問…先生、鳥は味がわかるんですか?
分かりますよ~・・・ですって。
これも初耳。
自分で飛んでいく実としてフジの莢から種が飛び出したところ
私の大好きな写真家、埴 沙萠さんの写真で紹介。
良く似てるけど、これも実の成り立ちが全く違います。
ちょっと変わった形の実 ハマナツメ
散歩の途中にちょっと目を凝らしてみると
いろんな木の実が見つかるかも