先週は六甲高山植物園の冬季開園に行く予定だったのですが、あいにく一日雨の予報・・・
家でゴロゴロするしかないかな~と思っていたら、急に星夫が、「最終日やから行こう!」
ちょ、ちょっと。なんの最終日?
よく聞いたら、奈良県明日香村にあるキトラ古墳の壁画の無料公開の最終日だそう。
キトラ古墳といえば、高松塚古墳と並んで、石室内に壁画が発見されたことで有名な国の特別史跡です。
一昨年の秋、たまたま明日香に出かけた際、偶然高松塚古墳の石の修復作業が公開されており、見学することができました。
(その時の記事はこちら)
それに続いて、キトラも見ることができ、ラッキー!
家から高速飛ばして約1時間半、無事キトラ古墳体験館 四神の館に到着です。
それにしても雨がやみません。・・・
ここは文化庁が2016年に設置した、「キトラ古墳の壁画や出土品などを保存管理・展示する施設」だそうです。
これは記事を書く段になって調べてわかったことで、来たときは野っぱらに埋め込まれるような建物をみて???でした。
入り口は地下1階にあり、まず実際の壁画を見学するための申し込み。ここで見学の班と集合時間が指定されます。
(見学は年4回、1~2月、5~6月、7~8月、9~10月に各壁画がローテーションで見学できます。
具体的なスケジュールは、「キトラ古墳壁画保存管理施設」のHPをご覧ください)
壁画の見学時間が来るまでは自由に地下の展示室を見学です。
ここは、キトラ古墳や内部の壁画について学べる施設になっています。
「キトラ古墳壁画に描かれていた「四神」が、高精細映像で実物の最大100倍規模で鑑賞できるほか、
天井には天文図が投影されます。 」(明日香村観光ポータルサイトより)
こちらは北壁の玄武で、亀に蛇が絡まっています。
この写真は×5倍ですが、見ていると拡大率がどんどん大きくなります。
今回、これの実物が見学できました。
そうこうしているうちに、見学の時間が来ました。
見学施設は同館の1階にあります。
1階はキトラ古墳壁画保存管理施設となっていて、壁画保管室、出土品保管室、展示室などが配置されています。
見学者は展示室に入り、10分間限定で、壁画や出土品を見学できます。
実際の玄武の壁画がとても小さく、それなのに非常に細かく描かれていることに驚きました。
(もちろん撮影はNG)
今回もう一つのお楽しみは壁画の見学期間に合わせて開催されるプラネタリウム。
毎回テーマが変わり、今回はキトラ古墳の天井に描かれた「天文図」の説明。
中国の天文学や天の思想がわかりやすく紹介されました。
移動式のプラネタリウム、壁が段ボールでできていてびっくり。
私は天文も考古学も全く無知ですが、結構楽しめました。
今回は時間がなくてやりませんでしたが、勾玉や銅鏡造りの体験もできるそうです。
外に出るとキトラ古墳そのものを外から見学できます。雨でしたがなんとか写真をパチリ。
上の丸い部分が円墳の墳丘。
春になったら緑が綺麗でしょうね~
今はネコヤナギの新芽が雨でべちゃべちゃです・・・
見学を終え、次の場所に移動しました。
車から外を見ると、山に靄がかかっていました。
(つづく)
【撮影:2020年2月16日 奈良県明日香村】