なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

早春桜の園バージョンアップ~京都府立植物園2020年2月下旬(5)

2020-02-28 05:49:16 | 植物

早春の草花展を出た後、正面花壇に向かいましたが、まだ何の花もありません。
ということで、いつもの桜園方面に向かいます。
途中右手に見えたピンクの花。ウメではなさそうと思い近づいてみると・・・


まだほとんど蕾でしたが、少しずつ咲き始めています。
樹名板を見ると「唐橋」。カラミザクラ系の園芸品種で、なんと「ブラジル野生個体由来」だそうです。
よく意味がわからないのですが・・・(笑)

カラミザクラといえばダンチオウトウと同じ種類。
なるほど、蕊の多さと長さはわが家のダンチオウトウと似ていますね。
色はこちらの方がピンクが濃く、さすがブラジル!


先に進みます。いつもの冬桜のゾーン、まだちゃんと咲いてくれていました。
この間は撮り損ねたジュウガツザクラ(十月桜)。エドヒガン系列でコヒガンの園芸品種。
咲き始めよりピンク色が濃くなって、可愛いです。


こちらでは今年初お目見えのカワヅザクラ(河津桜)。
オオシマザクラとカンヒザクラの自然交雑種だそうですが、両親のいいところだけ受け継いだ羨ましい桜ですね。


最近お気に入りの(笑)、青空に一輪だけのフユザクラ(冬桜)。
ヤマザクラとマメザクラの自然交配種とも言われているようで、一重咲きです。


こちらは絶え間なく咲くフダンザクラ(不断桜)。
鈴鹿市観音寺に原木があり、天然記念物に指定されているそうです。


またもや青空にポツリタイプの写真で申し訳ありません。
シキザクラ(四季桜)です。
エドヒガンとマメザクラの交雑種だそうで・・・あれ、これさっきも書きました。
フユザクラのご親戚のようですね。


エレガンスみゆきちゃんも健在!


いつもはここで終わるのですが、サクラの続く園路を歩いていると・・・


左手にまたサクラが見えてきました。
こんどはカンザクラ(寒桜)です。
一番早く咲く(春の)桜だそうで、カンヒザクラとヤマザクラの雑種と言われているそうです。
カワヅザクラといい勝負という感じでしょうか。


その隣で咲き始めていたのがツバキカンザクラ(椿寒桜)。
カンヒザクラとカラミザクラの種間雑種だそうで、確かにこちらも蕊蕊しくて、カラミザクラの系統を感じますね~


最後は桜園に沢山植えられているボケ(木瓜;バラ科ボケ属)の花。
今の時期から結構沢山赤い花を咲かせています。
こんな鋭いトゲがあるのは初めて知りました。


ソメイヨシノが咲くころにはピンクや白のボケも満開になって実に綺麗です。
今年の桜の開花予想は3月20日頃だそうですので、今年はぜひ見に行きたいと思います。

さて、2時間しかいなかったのに、まだしつこく植物園案内を続けます。
次は四季彩の丘付近です。

【撮影:2020年2月21日 京都府立植物園】

コメント (10)
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