今回一番見たかった花がこちら。
毎週金曜日に発行される「週刊植物園」の週刊見頃情報を見て楽しみにしていました。
そう、ユキワリイチゲ(雪割一華;キンポウゲ科イチリンソウ属)です!
蛍光を帯びたような薄紫の萼片が得も言われぬ美しさ・・・
でも、光沢がなく白い点々のある葉は結構ごつい感じで、花の可憐さとはうらはらです。
そういえばユキワリイチゲは一昨年3月上旬にわち山野草の森で見ていました。
すごく早いと思っていましたが、それよりさらに2週間くらい早いですね。
そしてもう一つ楽しみにしていたのがこちらです。
1月末に行ったときはまだ赤い葉っぱばかりでガッカリしたのですが・・・
おお、咲いているじゃないですか!
セリバオウレン(芹葉黄連;キンポウゲ科オウレン属)です!
セリバオウレンには雄蕊・雌蕊の両方がある両性花(左)と、雄蕊だけがある雄花(右)があります。
中央の茶色いのが雌蕊ですね。
セリバオウレンの葉は2回3出複葉だそうですが、う~ん、分かったような分からないような・・・
受け売りのご託はともかく、まるでレース細工のような繊細な花ですね!
実はもうひとつ、見たかった花が・・・
前に行ったときはたった1輪しか咲いていなかったので、今回期待していたのですが・・・
どこかにいる? がんばって目を凝らして見つけました!
ビタミンカラーのフクジュソウ(福寿草;キンポウゲ科フクジュソウ属)です。もう葉も出てきていました。
こちらは生態園ではなかったのですが、四季彩の丘の横にある希少植物を集めたエリアに似た花が。
てっきりこちらもフクジュソウかと思ったら、フクジュバイですって。
柵のはるか向こうだったので、こんな写真しか・・・
しかも、名札をみたら「園芸品種」。なんでやねん!
元のエリアに戻ります。フクジュソウの咲いていた場所には、例の台風で倒れたエノキ(榎;アサ科エノキ属)や、
オニシバリ(鬼縛り;ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属)や、
カラスもいます。
全然逃げないカラスは珍しいのですが、池の中のカワニナ?を食べるのに熱中していて、カメラは無視でした。
嘴が細いので、ハシボソガラス(嘴細烏;カラス科カラス属)でしょう。
もうこれで見たかった花は見終わりました。
あとはのんびり、湿地ゾーン方向に向かいます。
【撮影:2020年2月21日 京都府立植物園】