なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

橿原市昆虫館 放蝶温室 その2

2020-02-23 05:46:56 | 自然

今日は橿原市昆虫館 放蝶温室の2回目です。
昨日はなんとかマダラをお届けしましたが、今日はそれ以外にみられたチョウです。

まずはこちら。赤い毛糸のぼんぼりにとまる真っ黒なチョウ。


うーん、何でしょう?写真が悪すぎですね。
頑張って反対側をのぞき込んでみました。
翅の形、オレンジ色にみえる斑紋・・・おそらくナガサキアゲハ(アゲハチョウ科)なのでは。


今度はおなじく黒っぽいですが少し違うチョウが来ました
少し翅が傷んでいますが、赤い斑点と白い模様があります。
温室に表示された説明の写真を見ると、「シロオビアゲハ・ベニモン型」に似ています。


良くわかりませんが、それによるとベニモン型のほかに、シロオビ型というのもあるようです。
で、温室にはシロオビ型の方が沢山見られました。


同じチョウには見えませんね。
困ったときのお助けWikipediaで調べてみると、ベニモン型はメスのみ。
これは捕食者から逃れるために、体内にウマノスズクサ科の毒を持つベニモンアゲハに擬態しているそうです。
なぜにメスだけ?
ちなみにシロオビアゲハの食草はミカン科だそうですよ。

ところでベニモン型の後ろにあった木、実は木ではなくてシダなんですって。
葉痕が八の字にみえることから、その名も「マルハチノキ」。


小笠原諸島に分布するそうで、見上げると確かにシダだ~


チョウに戻ります。
枯れ葉のような色と姿のカバタテハ(タテハチョウ科)。
サイズがそれほど大きくないので、なかなか見つけられませんでした。


樺色というより、錆のような感じの色です。
なかなか趣があり気に入りましたが、基本台湾・東南アジアのチョウだそうです。


最後に、いろいろなチョウが群がっていた赤い毛糸について。
遠目には赤い花かと思いましたが、どうみても手作り感のある毛糸のぼんぼり。
平成28年のスタッフブログでその説明を見つけました。
花の少ない時期に、チョウに餌をあげるために工夫されたそうで、甘いスポーツ飲料をしみこませてあるそうです。
すごくチョウにとっては魅力があるらしく、3つくらいあったぼんぼりのどれにも沢山のチョウが群がっていました。
下の写真には、ナガサキアゲハ、シロモンアゲハ2匹、ツマムラサキマダラがとまっています。


なかなか面白い見学ができました。
関西には大きな昆虫館が3か所あるので、別のところにも行ってみたいと思いました。
これで橿原市昆虫館特集はおしまい。
最後の最後に、温室のブーゲンビリアをどうぞ!


【撮影:2020/2/16 橿原市昆虫館】

コメント (8)
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