猿丸神社を出て府道783号線を5kmほど進むと、ほどなく寿長生の郷に到着です。
時刻は11時過ぎ、空はますます青く、カンカン照りの太陽が照り付けます。
それでも緑陰を求めてか、駐車場には沢山車が止まっていました。
車止めの中央に生けられている野の花。
9月になったというのにこの有様。古民家の総合案内所の手前には、暑さをしのぐミスト。
目指すは野の花観音径ですが、その手前にも小さな秋が。
ヌスビトハギの花が咲いていました。もう盗人の足あとの実が生っていました。
街中で見るのはアレチヌスビトハギですが、少し野山に近い場所には、ヌスビトハギが多いです。
キンミズヒキも目立つようになりました。こちらも街中にはありません。
ヤブランはわが家の庭をはじめ、あちこちに生えていますが、やはり山の中は色が濃いです。
イベント時には沢山の屋台が並ぶ広場ですが、この日はしんとしていました。
いつも人が多くて横目でみるだけのこの場所は、
ベーカリーカフェ「野坐」です。
2階のカフェではシャレたパンのランチを食べることができます。
行ってみようかなと思いましたが、11時過ぎですでに列が・・・
諦めて、下の小売店でパンを何種類か買って、どこかで食べることにします。
店の横にいた手作りのシカ親子。
暑すぎるので日陰で待機・・・しているように見えます。
近くには小さいヤギ牧場がありますが、暑いので多分休んでいるだろうと踏んで、パス。
横の道から、野の花観音径に突入です。
ギボウシがまだ咲いていたので、ちょっとホッとしました。
それにしても、いつもはいろいろな花が見られる観音径も今はこんな感じです。
ぼうぼうと草が生えています。
でも、木陰が多く、気温は数度下がったように思いました。
そんなところでも、よく目を凝らすと、花が咲いています。
ノダケ(セリ科シシウド属)です。
蕾の形が可愛いので、一度見たら忘れません。おや、茎の下の方にヨコバイが止まっていますね。
ここで咲いていると、「雑草」も美人に見えます。
ヒメジョオンですね。植えているわけではなく、勝手に生えてきたのでしょう。
林の中ほど、ライトアップされているような鮮やかなピンク色。
一見ナツズイセンかと思いましたが、園芸種のリコリスのようです。
時々こんなのも混じっていて、面白いです。
キキョウは終盤のようでした。
野の花観音径には、東屋がそこここにあります。
暑いので、その中の一軒で一休み兼昼ご飯にすることにしました。
野坐で買った自然酵母のパン。
その中から2種類いただきましたが、もちもちとうまみのある生地で美味しかったです。
元気もりもりになり、また散策を続けることに。
それにしても、草まみれで灯籠も形無しですね。
近くには花はありませんでしたが、ホウチャクソウの群れに実が生っていました。
残暑厳しいと言いながら、可愛い薄紫の秋の花が咲いていました。
ツリガネニンジンです。
花の外に雌蕊が突き出して、ミニサイズのベルのようです。
木の花は少なかったですね。
唯一咲いていたのがこちらの花。
ノリウツギです。
今年は初めて見ました。
ここまでご覧いただいた花は、どれも1輪か2輪咲いていただけ。
唯一、あちこちで見られたのがこちらです。
白い花はオトコエシ
なぜか宇治川畔には白と黄色が混じったオトコオミナエシしかありません。
こちらの花は、白一色の「純」オトコエシです。
そして、オトコがいたら、オンナもいないとバランスが悪いです。
ちゃんと沢山生えていました!
野生の花は減っているそうですが、この季節大切に育てられた花があちこちで見られます。
オミナエシです。
花の少ないこの時期のお助け花でしたよ~
ということで、明日に続きます。
<今日から3日間、出張で不在にしています。申し訳ありませんが、コメントのお返事は週末になりますm_ _m>
【撮影:2024/9/7 滋賀県大津市】