暑さ寒さも彼岸まで・・・の言葉通り、秋分の日の雨を境にぐっと涼しくなりました。
でも大滝に行った時は、昼の気温が36℃の猛暑日。
少しでも涼をもらえるかとせっせと緩い坂道を歩いて滝に向かったというわけです。
カンカン照りの工事現場横の道を抜けて、ようやく林道に入ります。
両側はスギの美林。スポットライトを浴びるように生えていたのは・・・
マツカゼソウ(松風草)です。風情のある名前ですね。
林道の両側に咲いているのはマツカゼソウばかりです。
これはここに限らず、私が行くような京都の低山はどこもこんな感じ。
マツカゼソウはミカン科唯一の草本、宮城以南の山地の林縁に分布します。
子房に柄があり、果実が3つに割れているのが特徴です。
小さいし、揺れるし、暗いので、なかなか花がうまく撮れません・・・
上の写真では、下の花は雄蕊が突き出しています。
上の花は受粉が終わり、もう緑の子房が膨らんでいますね。
林道の横には渓流が流れていて、涼しいです。
マツカゼソウ以外、ほとんど花がありません。
こちらはイラクサ(イラクサ科イラクサ属)です。
茎にはびっしり棘があり、それほど鋭くありませんが触れると鋭い痛みが走ります。
それもそのはず、棘にはギ酸が含まれていて、皮膚に付くと炎症を起こします。
私も以前痛い目にあったことがあります。
望遠で撮った写真です。白いのは花でしょうか。初見です。
頼みのGL先生も、答えを教えてくれません。
どなたかこの植物が何かご存知だったらご教授ください。
このガはあちこちで見かけました。シャクガの仲間のようです。
何も花が見られないまま先に進むと、ほどなく大滝の入り口の鳥居に付きました。
扁額には大瀧大明神と書かれています。
滝です。手前の植物はミヤコミズ(イラクサ科ミズ属)でしょうか。
日本固有種で、準絶滅危惧種に指定されています。
ミズの仲間はよく分かりません。
滝の手前に不動明王が祀られています。
マイナスイオンが降り注ぐ大滝にいると、すーっと気持ちが澄んでくるような気になります。
しばし休憩後、帰路につきました。
涼しかったのはここまで。
林道の出口を出たとたん、目に痛いほどの青空と猛暑にクラクラ。
見上げると・・・
飛行機です。尾翼が青いので、ANAでしょうか。
あ、こちらも。
違いました。アキアカネです。
野生のシソの花。
サンショウの実が赤く色づいていました。
やんたんに通うようになる前から、ずっと工事が続いています。
治水工事だそうです。
集落は下の方にあるので、昨今の異常気象を考えると、しっかりと工事してほしいですね。
【撮影:2024/9/14 宇治田原町】