5月最後の週末、久しぶりに遠出しました。
行き先は森の京都、綾部市です。
前から行きたいと思っていた、奥上林にある水源の里・古屋です。
目的は、クリンソウ!
肝心のクリンソウの様子を紹介する前に、「水源の里」についてご紹介。
これまで知らなかったのですが、「水源の里」には単なる水源以上の意味がありました。
少し長いですが、「あやべ水源の里」ホームページのトップページから引用すると、
「綾部市は、京都府北部の玄関口に位置し、日本海にそそぐ由良川が貫流する山紫水明の地。
過疎・高齢化が著しく、このままでは“消滅可能性”もある「限界集落」を、その多くが由良川
上流・支流に存することから、将来への希望を込めて「水源の里」と称し、その再生策を
全国初の条例化により打ち出しました。基本理念に「上流は下流を思い、下流は上流に感謝する」
を掲げ、疲弊する農山村だけの課題と捉えず、都市住民にも理解と負担を求める趣旨は、
今の地方創生や森林環境税の考え方を先取りしていたともいえます。」
とあり、平成18年度からここ古屋を含む5つの集落で取り組みを始めたそうです。
現在、古屋の人口は、90代の女性姉妹二人と、お姉さんの息子さんの70代男性の3人。
集落存続の危機の中、救いの神となったのがボランティアたち。
最初は市の掛け声で、次いで有志による「古屋でがんばろう会」が結成され、現在に至ります。
ここには1000本を超えるトチの木が生え、古くからトチの実を利用していました。
そこで、住民の指導と、ボランティアの協力の元、トチをコンセプトにした村おこしを行うことに。
とち餅を始め、トチを利用したお菓子、栃神というお酒などが開発されました。
取材なども多く、徐々に訪れる人が増えて現在に至るそうです。
そしてここ古屋のもうひとつの名物がクリンソウ。
元々は少ししか咲いておらず京都でも絶滅危惧種となっていましたが、近年個体数が年々増加。
理由は「毒があってシカが食べないから」だそうですが、群生する光景が有名に。
京都のローカルニュースにも取り上げられ、なつみかんも知るところとなりました。
ここまでが前置き。
そのクリンソウですが、道路沿いなどに散在していました。
少し時期が遅かったのでかなり咲き進んでいましたが、まだ天辺の花は綺麗です。
青もみじとのコラボを狙いましたが、明暗コントラスト強すぎて撃沈・・・
でも雰囲気は分かってもらえますよね。
他の場所にも・・・
すべて自生というのが素晴らしいです。
ところで、ニュースなどで紹介されている場所はもうちょと広くて群生していました。
その場所と思われるところがこちら。
え?建物しかみえないって?
よくご覧ください。建物の右下にわずかに咲いているのがクリンソウです。
この場所は日当たりの関係か、早くに咲いて咲き終わってしまっていたようです・・・
引いてみるとこんな感じ。
おや、手前にひょろひょろと背の高い花が沢山見えますね。
これは何でしょう。
駐車場の脇にも咲いていました。
その正体は・・・明日ご紹介しますね!
かなりびっくりしました。
クリンソウは少なかったけれど、シオカラトンボがお見送り~
【撮影:2024/5/25 京都府綾部市】
水源の里という取り組みをされているのですね。
なつみかんさんが観たかったのは、古い街並みや水源ではなく、クリンソウでしたね。
白山や北アルプスの朝日岳へ登る際に観ていますが、街の道沿いに観られるとは驚きました。
しかも沢山咲いていますね。おっしゃる通り、すべて自生とは素晴しいことだと思います。
手前のひょろひょろと背の高い花は・・写真ではよく分かりません。
明日を楽しみにしたいと思います。
ところで今朝のNHKで巨椋池跡を観ていました。
ケリの子育てや珍しいシギの仲間が出てきていました。
宇治市はまだまだ豊かな自然が残っていますね。
もしご覧になっていなければ、NHK+でご覧下さいませ。
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2024060205759?playlist_id=315f151f-ac05-4a18-8edb-e099968b3e9f
クリンソウはうちの近所で咲いていました。
いつものようにどこだろうって検索、
こうして地図を見るのも楽しみの一つなんです^^;
これは、川の源流に近いのが分かります。
そこで咲いているクリンソウ、
ホームグラウンドでも見るんですが、この姿が、
ほんとの自然の中で咲くクリンソウなんだと
感じさせていただきました。
高齢化社会とともに、過疎化って進んでいますよね。
でもそれに合わせて行くしかないんですよね
今も問題は色々ありますが、ウクライナやガザを
思うと日本の社会のありがたみさを感じています。
こんなに素敵はところがあるのに過疎化が進み保存をして行く取り組みが行われているのですね。
「古屋でがんばろう会」のボランティアの皆さん 頑張ってください。
トチ餅 道の駅で買ったことがあります。
クリンソウも自生しているところなんですね。
シカが食べないって初めて知りました。
シカの食害は全国的に問題になっています。
温暖化により青森県まで来ているんですよ。
珍しい所を見せて貰いました
(人''▽`)ありがとう☆
以前は結構ありましたが今は数少なくなっています
1度買ってきて植えましたがすぐ駄目にしました。
クリンソウ毒がありますか
私の方では良く見かけますが、湿地が乾燥してクリンソウが見られなくなる事例は
良く聞き及んでいます。
それにしても1000本を超えるトチノキが自生しているのですか?
花の時期は見事でしょうネ!
トチの実を利用した栃餅は、サラダ街道の道の駅でも売られていましたが・・・
現在では殆ど目にしなくなりました。
灰汁抜きに時間と手間がかかって後継者が年々減ってしまっている様です。
後継者が居なくなると、伝来して来た食品も消滅してしまいかねないので寂しいですネ。
綾部市の「水源の里」の中の集落「古屋」の人口が3人で、90代の
女性2名と70代の男性3名とは本当に過疎地ですね。
私は日曜日にテレビ朝日で放送する「ホツンと一軒家」が好きで、
毎週欠かさず見ています。まさに「古谷集落」は「ポツンと一軒家」
そのものですね。
違う点は市やボランティアの支援で、トチの木やクリンソウで町お
こしをして観光客を呼び込んで、活性化を図っている事です。
クリンソウは植物園で見たことがありますが、これだけ見事な群生
を見たことはありません。毒があってシカが食べないから群生した
というのも、クリンソウにとっては幸いしているのですね。
綾部市とは言ってもこの古屋は限界集落なのですね。
それでもボランティアの方が頑張って里興しをされているとか、なんとかこの様な里、
残って貰いたいですね。
それになつみかんさんのクリンソウのお写真、ホント素敵です。これも里興しになりますね!
それから昨日のご投稿、地元の池とか、私には全く分かりませんが、
コミノネズミモチとか、調べるだけでも大変だったのではないでしょうか?
それからニゲラのお写真とってもイイですね(^o^)
そして5月31日ご投稿の道草日記、これは何時もの事ながら野草図鑑で保存版、
これを載せられるのもなつみかんさんならではですね。
それとランタナ、こちらは草と言うよりは低木なのでしょうが、もう咲いているのですね(O_O)
ただこのランタナ、可愛らしいですが毒は有るわ、繁殖力旺盛とか、少々問題児の様で・・・(^_^;)
綾部は昔の地理の時間に絹織物の産地と習いました。
同じ京都府なのに、過去ン十年間通り過ぎるだけで一度も滞在したことなし。
それがコロナ禍をきっかけに、もう10回以上訪れています。
本格的山登りをしなくても、少し林道や山道を歩くだけで、このような光景が見られるのですから、ハマるわけです。
ミツバツツジやハスが美しい、関西花の寺の楞厳寺も綾部市です。
ということで今はすっかり綾部ファンのなつみかんですが、ここ古屋は綾部市街からも30㎞離れており、これまで行くことはありませんでした。
でもクリンソウが見たくて思い切って出かけることに。
その甲斐はありました!!
NHKで巨椋池をやっていたのですね。
日本野鳥の会の京都支部の方のブログをフォローしているのですが、そこにも度々巨椋池跡の鳥見の記事が載っています。
ただ、広大なのでポイントを知らないと見られないようなので、ぜひNHKの番組を見てみたいと思います。
情報ありがとうございました!
府道からこの集落にたどり着くまで、細い山道をかなり走りました。
少し遅かったようで、花を見る人は少なかったですが、最盛期にはかなりの人が訪れるようです。
(その時は車のすれ違いが難しそう!)
今回は1組写真を撮りに来ている人がいただけで、ノンビリ出来ました。
自然の中に咲く花は格別ですね!
ここは京都府で一番小さい集落とのことで、普通だったら廃村になりそうなところです。
それが多くのボランティアの力で、トチの処理技術が伝承され、活性化につながっているようです。
がんばろう会のFBには、70代の自治会長がしっかりSNSでメッセージを発信されているのが印象的でした。
大雪の日には、その自治会長さんと97歳のお母さんが二人で雪かきをして大変だったとかかれており、胸を打たれました。