まずは車体下部裏側の細部を大まかに塗り分けました。
前輪のリーフスプリングをダークアイアン、排気管をいつもの履帯色、転輪ゴムはNATOブラックです。
実車写真を見るとスプロケットとアイドラーは肉抜き穴がたくさん開いてますがタミヤのキットはご覧の通り完璧に省略されてます。またスプロケットの歯の形状も全く違うように思えます。が、修正の難易度がめちゃ高いので知らないフリでこのまま進めます。
でも前輪はちゃんとステアリング出来るようになっていたりボールジョイント?の見た目などなかなかいい感じではあります。
↓YouTubeの資料映像
で、実はこのキットの最大の鬼門は側面のハシゴの削り取りではなく、この履帯。
実車の履帯もベルト式なので連結式はあり得ないのですが、材質が硬すぎてご覧のように浮き上がり処満載です。
また上の資料映像でもわかる通り履帯のセンターガイドの形状も実車とはまるで違っています。
センターガイドの形状変更は完璧に無理な相談なのでこれも知らんぷりって事にしておきましょうね〜(笑)。
とは言うものの躾けだけはちゃんとしとかないと完成時のグレード感が全くなくなってしまいます。
が、これまたなかなか曲者で手元の瞬着では履帯の弾力が超強力でくっ付きません。
写真はなんとかくっ付いてますが、1分もしない間に剥離してしまうのでありました。
そうなると相当な強硬手段に訴える必要があります。どうしたかと言うと糸で縛り上げる事にしました。
写真をわかりやすくするために車体から外して撮影しましたが、実際はご覧のように銅線を使って履帯の反発を抑えた状態で裁縫針を使って糸を履帯の穴に通しスプロケットやアイドラーを縛り上げました。
第1転輪と第4転輪以外は全て縛り上げて、こんな感じになりました。
ちょっとテンション掛け過ぎのようにも見えますが、車体を乗っけてみるとちょうど良さげに見えます。
車体は2度塗りを実行してますが、筆ムラが凄いです(笑)。ま、ドライブラシもかけるつもりだし、毎度のコテコテウェザリングで気にならなくなると思われます(汗)。
車体後部ドアの取っ手のモールドは車体側面の取っ手に合わせてホチキスの針で作り直しました。
履帯の躾けに時間がかかり過ぎましたが、青息吐息でここまで出来ました。
車体色は前回から更に調色を繰り返し試行錯誤しましたが、なかなか思うようになってくれません。
結果的に緑の強い色になってます。
一応下記の色を混ぜ合わせました。全てタミヤアクリルです。
オリーブドラブ+NATOブラウン+フラットアース+オリーブグリーン
最後のオリーブグリーンは茶が強くなり過ぎたの調整するために加えましたが、フラットイエローの方が良かったかもしれません。混合比率はもうすっかり訳がわからなくなってます(汗)。
↓もうひとつYouTubeで拾った資料映像。
A1とA2の相違点については当ブログでも少し取り上げていますが、この映像を見ると実にいろんなタイプが映ってて何でも有りな気がしてしまいます。やっぱ米軍は現地独自改修が大好きなようです。
久々に本日のBGM
マイルス・デイビスの名盤1959年の録音です。
以前までマイルス・デイビスは気取り屋過ぎるところがあまり好きではなかったのですが、これを改めて聴き直して認識が変わってしまいました。
ポール・チェンバースやビル・エバンス他のメンバーの凄さもありますが、この時代のジャズ特有の「昭和な香り」がまったくしない、限りなく「今な音」なのでありました。
恐るべき先見性に富んだアルバムでありました。やっぱマイルス・デイビス、巨人と言われる訳だ。
私もこのベルト式履帯には手こずりました。
硬いんですよね、で、やっぱり反って浮いちゃうんですよね。
自分はとりあえず瞬間接着剤で強制接着しましたが、いつ剥がれるかとハラハラしながら塗装した覚えがあります。
>材質が硬すぎてご覧のように浮き上がり処満載です<
そう云えばそんな事が有ったような...
ハーフトラックでも、M2/3系列の足回りは特にデリケート風なので、力業が使いづらいのは厳しいですね。
しかし、糸工作の成果は見事そのもの、跡も見えずとってもイイ感じの弛み具合になっていますよ(^^)
>何でも有りな気がしてしまいます。やっぱ米軍は現地独自改修が大好きなようです<
以前、M48について資料を探していた際に、履帯を逆さまに履いている写真を見たことが有ります。
アリアリなのかなぁ~?
M2/3について、ご紹介頂いた映像で、どの程度かをシッカリ勉強させて頂きます。