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流れ流れてきた此処は、終の棲家にふさわしいのか?入ってみなきゃ分からない、それがリスク。

舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵

2012年05月07日 00時01分13秒 | 読書事
歌野晶午さんです。

歌野さんは「ハサミ男」で出会い、その切れ味に惹かれ、作品を続けて読んでいったのですが「黒い仏」で、挫折しました。

私が読みたいのはこれじゃない、と。

その後「葉桜の頃に君を思うということ」で、ちょっと良さを再確認。

でも、その近辺で書かれたものは「本格ミステリ」じゃないようだったのでパスし続け。

4年ほど前に、読む本が無くなって「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」を読んで、

私が読みたいのはこれだ、と。

でも、やっぱり、当時出ていた歌野さんの他の本は「本格」じゃなさそう。







閑話休題

書評です。

語り手が一人称に固定され、しかも全く推理を進めない。

本の中で、短編集にもかかわらず、別の方向に持っていこうとする語り手。

ひーちゃんの推理はかなり「本格」

でも、14歳の扱う事件にしては暗い。

今という時代を反映しているのか、救いがないエンディングになっている。

中学生4人がハッチャケている分余計に落ち込む。

もともと歌野さんは暗い話が好きなようだからこれでいいのかも。