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同じ絵でも見る順番を変えると全く逆に見えることがある・・・朝日新聞(2016年3月13日付:朝刊)の記事で、下村健一(ジャーナリスト)さんの本「10代からの情報キャッチボール入門」に書かれた2枚の絵を使って問題提起されています。
1回目の見せ方は「男の子が走る」絵を見せた後「犬が走る」絵を見せると「犬が男の子を追いかけている」ように見えます。2回目の見せ方は「犬が走る」絵を見せた後「男の子が走る」絵を見せると逆に「男の子が犬を追いかけている」ように見えます。たった2枚の絵を見る作業でも真逆になってしまうのです。
情報を得る際には、より正確に情報を得るために情報を読み解く力を育てることが大切です。また、情報を発信する立場に立つ場合は、できるだけ誤解を生まずに理解されるように工夫することが大切になります。
スクラップやニュースを紹介し合う活動に取り組む際に、一つの記事から何が分かるか話し合ったり、同じニュースを伝える各社の紙面を読み比べたり、上記の朝日新聞の記事や本を読み合ったりすることをお勧めします。