毎日毎日、真面目な話ですいません。
そういう時期なので、勘弁してね。
11月17日に、アメリカ上院に、ツイッター社のCEOが呼ばれたそうです。
CEOのジャック・ドーシーは、共和党の議員に、こってりと絞られました。
個人的にはいい気味だと思っています。
あまりにやり方が汚いからです。まあ、それはそれとして。
まず、この話をする前に、「プラットフォーマー」の話をしないといけません。
プラットフォーマーとは、ネット上に場を提供する人たちです。
たとえば、Twitterだと、ネット上でつぶやく場を提供しています。
基本的に、プラットフォーマーは、人々がつぶやく内容を編集してはいけません。
単なる場を提供しているだけですから。
ただし、明らかに差別しているとか、名誉毀損しているとかの場合は、削除しても構いません。
これに対して、パブリッシャーとは何か?
出版社をイメージしてください。出版社には編集権があります。
雑誌に寄稿しようとした記事を、編集者が独断で編集できます。
もし、Twitterが、人のつぶやきを編集できるなら、パブリッシャーになります。
SNSが、プラットフォーマーなのか、パブリッシャーなのかで大きく変わることがあります。
それは、名誉毀損と損害賠償についてです。
梅さんがTwitterで、トラさんの名誉を毀損しました。
もちろん、トラさんが梅さんを訴えるのは可能です。
では、トラさんは、ツイッター社を訴えられますか?
ツイッター社が、もしパブリッシャーだったら、編集権があるので、訴えは認められます。
だって、名誉毀損の内容を変えることができたのですから。
もし、プラットフォーマーの場合、場を提供しているだけなので、訴えが免責されます。
この免責特権がすごく大事ですね。
パブリッシャーだと、全世界のユーザーから、名誉毀損で訴えられる可能性があります。
そうしたら、アホみたいな額の損害賠償を請求されます。
すぐつぶれるでしょうね。
しかし、ツイッター社は、共和党系のつぶやきには厳しく、民主党系のつぶやきには甘いと言われています。
これじゃ、好き勝手に編集してると指摘されても、無理がないです。
お前はパブリッシャーだろ。免責特権は無しね、と絞られたわけです
そういう話が、アメリカでホットに議論されているわけです。
ここまで読んでくださった方へ
面倒くさい話に付き合ってくれて、ありがとうございました。
どうもです。