アンティマキのいいかげん田舎暮らし

アンティマキは、愛知県北東部の山里にある、草木染めと焼き菓子の工房です。スローライフの忙しい日々を綴ります。

NHK「激変する世界ビジネス 脱炭素革命 の衝撃」

2017-12-21 02:03:48 | 映画とドラマと本と絵画
   一昨夜、深夜に放映していた、「激変する世界ビジネス「脱炭素革命」の衝撃」を途中から見ました。見たのは後半30分ほどだったのですが、まさに「衝撃」でした。

   例えばコカ・コーラは、近い将来すべての工程において、「脱CO2」を目指すと宣言。アメリカの複数の州も、パリ協定を脱退したトランプ大統領とは逆の意志を表明。そして、世界の投資家たちは自然エネルギーに着目し、脱化石燃料の方向に積極的に進む国や企業に、投資先を変えているというのです。世界のお金は、どんどん自然エネルギーをつくりだしたり利用したりするところに、流れているのです。

   しかし日本は、そちらの方向をむいてはおらず、自然エネルギーの占める割合は全体のうちの数パーセント。投資家たちや専門家たちは、自然エネルギーへの代替に消極的な日本に対し、将来後進国に堕するのではないかと懸念を示していました。

   詳しいことは見そびれましたが、技術者や経済の専門家、投資家たちのあつまる会議に出席した日本のある風力発電の機械のメーカーの担当者は、会議が終わった後、悔し涙をながしていました。日本が現在立っている位置の危うさを指摘されたからです。しかし、専門家の助言で外国の投資家と商談ができ、先の見通しを持ったようでした。

   日本はいま、東南アジアのあちこちに火力発電所を作っているそうです。首相やメーカーは従来より16%ほどCO2を減らす技術を開発した、と自慢していますが、化石燃料をもやすことに変わりはありません。そしてもちろん、石油も石炭もウランも、埋蔵量にはかぎりがあり、近いうちになくなるものです。
   
   深夜のNHKで垣間見た、日本の将来。こういうことはずいぶん前から分かっているはずなのに、わたしの知る限り、マスコミでは報道していないと思います。世界の情勢がどうなっているのか、正確なニュースを伝えていないのです。暗い気持ちで寝床に入りました。
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